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文字の組み方の巻

いま編集している本の全体像が見えてきて、やっと最初のページから最後のページまで組めた、と思ったら今度は「文字の組み方をもう少しゆるくしては」という要望がきた。

言われてみると確かに詰めすぎになっており、A5サイズで35字×37行である。

以前、同じサイズで本を出した際は30字×30行で作っていた。

しかしそれをそのまま使えばよいというものではないので、33字×30行にするなどして調整している。調整するとまた全体のページが増えるなどして、忙しい。

そういう作業をしつつ、旧作を書き直して「カクヨムWeb小説短編賞2023」に出そうと昨日までは意気込んでいたのだが、その参加作品の総数が、

6,765作

であると発見して、目玉が飛び出てしまった。

これなら普通の公募に出した方が通る確率が高いのでは……。

もしかして、倍率的には小説賞というより宝くじレベルなのでは……。

とても、このような修羅の道を歩みたくないです……。

と弱気になり、別の短編関連の賞を見てみると、意外なことにそのまま出せそうなものがある。

これもやはり、ちょっとした字の組み方や改行の増減で、全体の枚数が伸びたり縮んだりするのであった。

短くて「完成している」と完全に思っていた作品をいざ「延ばす」という視点から見直すと、意外なほど延ばす要素が見つかるので、結果的には書き直し、改稿を経て良くなっている。

そういう訳でこの24時間ほど、ずっと文字数の計算や改行、書き足し、編集作業ばかりしている。

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