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バターになるパターンと失敗例の巻

「バターになってしまう掌編集」は、最近になってようやく、どんなパターンがあるかを整理できてきた。

まず、最初からバターになるタイプAと、最終的にバターになるタイプBと、どちらかに大別できる。

細かく言うと、走ってからバターになるケースと、何でもいいからいきなりバターになるケースという分類もできる。書く側としては「どっちでも面白くなればいいじゃないの」、としか考えていない。

一応、どれも元になる話があるので、本文は、

1.書き換え型:よく知られた場面から始めて、勝手に展開する。浦島太郎やコロンボなど。

2.冒頭型:よく知られた話の冒頭を変える。桃太郎など。

3.中間型:真ん中あたりの場面を変える。

4・結末型:よく知られた話の結末を変える。

主にこの4つのパターンがある。

考えて没にしたのは「山月記」で、これは虎になる話だけに、そこからバターになるのは自然な流れのように思えたが、どうも上手くいかなかった。

ある日、突然〇〇になる話、とくれば「変身」もすぐに思い浮かぶ。少し単語を変えればすぐに成立するように思えたが、有名すぎて妙に締まりがなく、自分としては良くないと感じられた。

料理のレシピも検討したが、最後に全部がバターになっても驚きはないし、途中で材料がどれもこれもバターになる、というのもあまりナンセンスすぎて、自分で自分の書いたものに置き去りにされたようだった。

とりあえず13話まで公開しており、14.15.16話までは書けている。14話は知名度があまりなく、15.16話は知名度の高い作品なので、そういう意味ではバランスの取れた回が続く。

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