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平凡と非凡のバランスの巻

昨日、たまたまカクヨムのトップページを見たら、自作の「バターに~」がお勧め欄に載っていたので驚いた。

この欄に掲載されると、たちまち数百人の目にさらされ、大人気になってしまうのでは……?

という心配がなくもなかったが、しばらくするともう別の作品に入れ替わっていた。しかし一応、めったにないことなので記念写真を撮っておいてよかった。

このシリーズは要するに「バターになってしまう」というだけの短い話なので、何を題材にするか、どの場面を持ってくるか、どんな反応をするか、どんな文体にするか、というくらいしか手がない。

で、あれこれ考えて並べてみると、やはり題材そのものが平凡だなと思われるのが「桃太郎」「浦島太郎」あたりで、しかしこれはイントロダクションを兼ねているため仕方がない。

我ながら非凡だなというアイディアも昨日の夜に思いついたのだが、これだけをポン、と発表したら本当に訳がわからなくなるのは明白である。

やはり「桃太郎」「浦島太郎」が地ならしをしてくれているのだ、あれのおかげで変な回を書けるのだと、ちょっと謙虚な受け止め方をするようになった。

確かモームも「傑作を書くためには、台座としての駄作も必要なんだ!」と言っていた。それはやはり真理だと思う。

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