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文章修行の巻

前回のインタビュー原稿は、作ろうとしている本の5分の1くらいだが、それでも文字数にして3万字ほどの量である。

その中に出てくる文のうち、文意のわかりにくい部分を修正している。

たとえばこんな感じで……。


修正前(一部は伏字)

「ラント・スタジオはサザンオールスターズのKガニさん(野沢秀行)と、凄腕ベーシストの〇川正彦さんと、スタジオ・オーナーでトッド・ラングレン好きのDJ櫻井◎太郎さんのプロジェクトJAPANESE ELECTRIC FOUNDATIONに、★★★二人で「I Can Tell When Cristmas Is Near」のカバーにヴォーカルで参加させてもらった時に行っていて、見た目が一見、喫茶店のような雰囲気で。」


この文章は、読んで読めなくはないものの分かりにくい。耳で聴いたらごく自然な会話の一部分になりそう、けれども文章にすると疲れる、そして一文がかなり長い。

これを整理整頓して、かつ自然な流れにして、しかも必要な情報を加えると、私の場合は以下のように直しています。





修正後

「このラント・スタジオは見た目が一見、喫茶店のような雰囲気でした。

その頃、サザンオールスターズのKガニさん(野沢秀行)と、凄腕ベーシストの〇川正彦さんと、スタジオ・オーナーでトッド・ラングレン好きのDJ櫻井◎太郎さんによるプロジェクト JAPANESE ELECTRIC FOUNDATIONがあって。

――なるほど、トッド・ラングレンのアルバム「ラント」から拝借したスタジオ名だったんですね。

☆田 ★★★の二人が、ヴォーカルで「I Can Tell When Cristmas Is Near」のカバーに参加させてもらった時に、行ったことがありました。」


どうですか皆さん!

「これでも相当、わかりにくいんですけど」と言われそうですが、ある種の文章修行と考えれば、愉快な作業です。

そもそも、隅から隅まで意味のわかる人がそもそもこの世に数百人いるかどうかという内容ですから……。

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