四級受呪者の前日譚

王立魔法学術院への入門が決まり上京したアイラは、父の旧友であるレオンハルトの案内で学院へ向かう。そこで告げられた「今後一切、姓を捨てる」という条件は、単なる入門手続きだけでなく、父が王都にいた頃に起きた事件と関わりがあるらしかった。疑問を抱きながらも、自分を守るためというレオンハルトの言葉を信じ、アイラは入門手続きを行う――。
＊　＊　＊

拙作『四級受呪者の苦学録』本編に登場する人物の前日譚を描く。どちらから読んで頂いても構いません。

＊以下、人物紹介＊

【その１】眼鏡割りのアイラ

アイラ・フロイル…上京間もない眼鏡の女の子。魔法はちょっとだけできるみたい。
レオンハルト・マルケルス…アイラの父の友達。王都を案内してくれるみたい。
〈放蕩〉シャルロッテ…第四学寮フリージアの先輩。留年…続きを読む