恋はいつだってウィンドアンサンブル

楽器の描写が細かくてリアルでした。

クラリネット以外の楽器についても詳しく書かれており、吹奏楽に対する愛が伝わってきました。

コンクールの表現、ソロパートの表現が素晴らしかったです。
あと何気に好きなのが野球編です。一緒に野球部を応援しているような気持ちになりました。

きっと作者様の実体験に基づいて書かれているんだとろうな思いました。

じれじれする恋模様の行方も良かったです……そういえば彼だけ呼び方が……

こんな青春送ってみたかった！
素敵な作品をありがとうございました。

甘くて切ない10代の恋愛小説でして、思春期の甘酸っぱさと真剣さが文章からあふれ出てくる感じがする小説です。

なんというか、作者さまの文体も若くて、それがまた青春時代の物語を思い出させてくれるというか、甘酸っいというか、とにかく物語と本当にマッチしていて、文を追って読んでいくたびに、心がドキドキするというか、そんな青春時代の大切な何かが詰まっている小説です。

一応、恋愛小説という形になっていますが、音楽の知識や楽器の知識も分かっていないと書けない描写がところどころにあり、それが、この小説をただの恋愛小説から一つ上の小説にしている感じがしてならない気がしています。

あ、あと、ラストシーンは…続きを読む