概要
今から少し未来。他者を拒絶しながら生きる男子高生の九竜朱仁は不審者に襲われて命の危機に陥っていたところを謎の美女に救われる。後日、彼女と再会した朱仁は自分を襲った存在が人間ではなく「吸血鬼」であることと自分が「吸血鬼殺し」であると告白され、弦巻葵と名乗った女性から一緒に戦えと迫られる。かつて巻き込まれた事故で父を眼前で失った傷を引きずる朱仁は、同じ傷を誰にも抱えさせまいと戦うことを決意する。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!ダークな世界観の中に描かれるヒロイズム
企画から来ました。
世界観がよく練られており、吸血鬼の特性や戦闘シーンが臨場感たっぷりに描写されていて、読み応えがありました。特に、葵が吸血鬼と戦う場面では、アクションと戦略の両面から緊迫感が伝わってきて、息をのむような展開に釘付けになりました。
一方で、主人公の日常や心情描写、仲間との絆なども丁寧に描かれているので、キャラクターに感情移入しやすく、物語世界に入り込めました。葵のクールで強い女性像が魅力的です。
ストーリーは既に気になる伏線が散りばめられていて、今後の展開から目が離せません。闇夜シリーズを通して、葵たちがどのように吸血鬼と戦い、世界の謎を解き明かしていくのか。続…続きを読む - ★★★ Excellent!!!最高に洒落た舌戦とバトルアクションに陶酔せよ
様々なものを拒絶し苦悩しながら生きる男子高校生の九竜君が主人公の物語。
彼は不審者に襲われた際に、謎の美女に救われます。その女性、弦巻葵と再会し、自分を襲った存在が「吸血鬼」であることを知らされ、とある事情からそれと闘う道を選びます。
これは重厚でシリアスな現代ダークファンタジーであり、その敵と人間の熱い戦いの見所は、吸血鬼という伝統的なモチーフを斬新な視点で描いている点です。
更に主人公が抱える内面の葛藤や成長、そして彼を取り巻く人間関係の複雑さが物語に深みを与えています。
そして弦巻葵という謎多きヒロインの存在が物語に色彩を添え、読者の好奇心をどこまでも刺激します。
また、その戦い…続きを読む - ★★★ Excellent!!!血で血を洗う激闘、濃淡な人間ドラマ
軽く読めるライトノベルをご所望なら他へ、
骨太なバトルと、濃く且つ強いドラマをご所望ならこちらへ!
こちらは、現代の日本を舞台に、人間VS吸血鬼を主題にした物語です……
レビュータイトルにもありますが、血で血を洗うバトルが、弾け飛ぶ鮮血の臭いすらも感じさせる文体で書かれており、作者様の情熱を感じさせます。
しかし、その情熱は言葉で表すなら、赤い炎ではなく青い炎ではないかと……
冷静さを持ちつつの情熱です。
ですが、青い炎の方が熱いのです。
登場人物たちも熱血ではなく、どちらかとすれば冷血冷静……命を奪う覚悟のある人たちばかり。
そんな人物たちの戦いが面白くないわけないでしょう?
生…続きを読む - ★★★ Excellent!!!吸血鬼も流行も斬り伏せよ!圧倒的重厚な現代ファンタジー
分かりやすいあらすじ、素晴らしいレビューが既に沢山あるので別の切り口で失礼します。
単語で言うと重厚、シリアス、シビア、アイロニー。
色で言うとオクサイドレッド。
香りで言うとスモーキー。
味で言うとスパイシー(後味に甘みがあることも)。
以上はあくまで個人の所感ですが、このような属性を好む方には確実にハマるはず。
今時の雰囲気はありつつも流行系ではなく、キャラも作者も我が道を突き進む作品です。
キャラ視点を複数楽しめるのもポイント。
そのうえタグにある〝とんでもラスト(予定)〟。
めちゃくちゃ気になります。
ぜひ一度読んでみてください。
そしてこの重厚な世界観に溺れ、一緒にとんで…続きを読む - ★★★ Excellent!!!その血腥い世界に魅せられる――
※100話ほどまで読んでのレビューです。
まず御作を読んで一番に感じたことは、魅力的なキャラたちが織り成すセリフ回しです。
それはまるで嘗ての粋なアニメでも見ているかのようで、読めば読むほど我々読者をこの世界へ誘ってくれることでしょう。
もちろんバトルもスタイリッシュでカッコいいです。
ですが、敵は吸血鬼、こちらは人間。力の差は圧倒的です。
ダークでシビアな世界観は、決して甘さのない現実を突きつけてきます。
ただ、それ以上に描かれる『舌戦』が、やはり私は一番好きです。
男なら誰しもが憧れた、古き良き主人公たちが奏でる、お洒落な調べ……
そういったものを望む方には、御作は最高の時間を提…続きを読む - ★★★ Excellent!!!圧倒的な吸血鬼達に銃や剣で立ち向かう、シビアでハードボイルドな物語!
男子高校生"九竜"は吸血鬼に襲われるところを謎の女"葵"に助けてもらい、それを契機に吸血鬼との戦いに身を投じていくのであった。
第一に個人的に注目していただきたいのは、「圧倒的強者たる吸血鬼との戦い」です。
戦いは大変シビアで、吸血鬼が能力を使うのに対して、人間は銃や剣。
優勢な敵に人間が立ち向かう描写はとても熱い。手に汗握ります。
第二に好きなのが「登場人物同士のハードボイルドな掛け合い」です。
主人公九竜に負けず、女性陣もかっこいいです。剣や銃を手にして前線で戦う姿もさることながら、心を挫こうとする吸血鬼を前に気高に振舞うところも良い。「姉貴!」と着いて行きたくなります。
簡潔巧み…続きを読む - ★★★ Excellent!!!面白いバトル物が読みたいかッ!!
面白いバトル物を探してる?
ならコイツを読めっ!
・お気楽ギャグ、明るい雰囲気→皆無だ! 覚悟しろ!
(いや、実際は、ちょっとは息抜き回はあるけどさ。これ読んで明るい気分になろ〜、なんて読者は出直してください。)
・敵は吸血鬼。力が力をねじ伏せる。
拳がめりこみ、血が血溜まりとなり、時には残酷な描写もある。覚悟せよ!
・主人公が戦う組織の一員となるまで、修行パートがきっちり、ページを割かれて描かれる。心づもりして読め!
・主人公が戦う組織に新しく入隊したって、「良くきたね〜♡」とあったかポワポワ仲間が迎え……そんな現実甘くあるかいッ! というくらい、関係はシビア。
だからこそ……、隊…続きを読む - ★★★ Excellent!!!キャラの癖の強さが
素敵なスパイスとなっている稀有な作品です。
アマルガムの繭まで読了
強者と強者が喰らい合う熱量がとてつもなく高い作品となっています。
個人的にWEB小説よりもハードカバーがとても似合う。という印象です。
物語がダーク。とは言いませんが、シリアスを基調としているため、読んで一息・・・というよりも読み始めると惹き込まれて息つく間を探すのに苦労します!
強者らしく、各々がとても癖が強い=印象に残るため、読み進める上で、だれだっけ? という事態も起こることなく文章と描写の筆力の高さと相まってノイズを感じることなく夢中になれるでしょう!
個人的に、敵味方問わず、キャラ同士の掛け合いが秀逸です。
鼻…続きを読む