人族と魔族が支配する異世界アトランティスを舞台に、血のホワイトデイという悲劇的な事件をきっかけに、2人の主人公クロウとアーシェの物語が始まる、ファンタジー要素満載の作品です。
物語序盤から、クロウの日常や性格、アーシェの境遇や思惑など、主要キャラクターの魅力が丁寧に描かれており、読者を引き込む展開になっています。また、世界観設定も独創的で、人族と魔族の力関係の変化や、社会の変容ぶりに興味をそそられます。
クロウとアーシェ、立場は違えど真実を知ろうとする2人が今後どのように関わっていくのか、そしてアトランティスの世界にいったい何が起きたのか、続きが気になる物語です。
ある日を境に世界は変わってしまった。
一体誰がどんな目的で世界を塗り替えたのか?
真相の一端を知る少年クロウと、前魔王の娘アーシェ。
二人が出会い、運命が動きだす。
物語が進むにつれて仲間が増えていきますが、
皆、何かを抱えているからこそ強くなれた者ばかり。
バカがつくほど優しくて、でもバトルでは負け知らずのクロウと、
頭脳担当でクールな美少女に見えて実は大食漢のアーシェ。
ほかにも個性豊かなキャラクターがどんどん登場します!
バトルを繰り返す先に見えてくる黒幕の正体とは?
仲間と共に世界を救う熱い物語をぜひ楽しんでください!
それを境に変わってしまった。
「血のホワイトデイ」事件
人族が、魔族が、変わってしまったのだ――。
事件を切っ掛けに、人族から少年クロウが、魔族からは少女アーシェが動き出す!
クロウはオールドタイプとして、アーシェは前魔王の娘として追われる立場になる。
そんな二人は冒険者という身分でちょっとした安らぎの時間を得るのだが、世の中はそれで過ごして行けるほど甘くはなかった。
バトル! バトル!! バトル!!!
行く先々で繰り広げられる、戦いは胸熱だ。
そして、共に戦い、互いの過去を知り、絆を深めながら、物語は進んでゆく――。
とにかく、この作品はバトル多めのカッコいい展開が魅力です。
そして、主人公クロウの名言もなかなかのもの。
何? イマイチ読む気がしないだって?
私が面白いと言っているんだ、そんな私を信じろ!
ここ、重要、上書きしたか?
※すみません、クロウ構文が上手く使えていないかも……(^^ゞ
人族と魔族が別れて住む世界。
人族は魔法を使えないかわりに、優しさと協調性のある種族だった。
しかし、ある日、世界は改ざる。
『血のホワイトデイ』と呼ばれる大事件のあと、人族は変わってしまった。
なぜか魔法を使えるようになり、優しさと協調性を捨ててしまう。
だが、その変化を世界中の多くの者が気づいていない。
そして、主人公の戦士クロウは、気づいている中の数少ない一人だった。
彼はこの世界が改ざんされた謎を探し求める。
そこで出会い、仲間となるのは。
前魔王の娘アーシェ。
流浪人エルフ女性のサリア。
次々に襲いかかってくる敵を、三人のコンビネーションで切り抜けながら、世界に隠された真実へ迫る。
読みやすい・テンポいい・わかりやすい。
三拍子そろった気軽に読める王道冒険ファンタジーです。
オノマトペを大胆に多用した文体なんですが、これが上手い。
凝った文章より直感的に情景が伝わっちゃうからすごい。
だから文字数を最小限にできるおかげで、読みやすい、テンポがいい、わかりやすい。
そんなライトに楽しめることを追求したような読み味になっています。
もう一つ語るべき魅力は、主人公クロウの名言の数々。
決め台詞的なものですが、これが真似して現実生活で使ってみたくなる台詞が多い。
ギリギリ日常で使えそうな中二病度というのか、そういうラインを攻めてくる台詞なんですよね。
私のお気に入りは、クロウがピンチになってフラフラになりながら言う「今は後悔する時じゃない。自分の守りたいもん守ってから、反省をすればいい。」です。
ギリギリ日常で使えそうだけど、微妙にハードル高いのがポイント。疲労で倒れそうになったときに言ってみたい。
なのでクロウの台詞のいくつかは、私の心の中にある、『一生に一度は言ってみたい台詞』に辞書登録されております。
こんな方にオススメ。
:とにかく読みやすい王道冒険ファンタジーを求める人
:主人公が中二度高めな台詞を吐きながら、バトルするのを見たい方
人族であり真相を探る少年クロウと、復讐を誓う魔族の少女アーシェ。
何もかもが違う二人が出会うことで、始まる物語。
二人はそれぞれ強い信念を持ち、真実を知るため旅に出るのですが、そこでの出会いと別れが、彼らを成長させていきます。
作者様のご紹介にもあるように、御作品を拝読していると本当にRPGのゲームをプレイしているような感覚で、ぐっと来るストーリー展開、深まる仲間達の絆、心に響く台詞の数々にワクワクが止まりません。
ついつい熱中してしまい、セーブ(時間)を忘れて読み耽ってしまうこと違いなし!
あなたの心を熱くする、そんな物語がここにあります!
魅力的な点。
・文章がとにかくわかりやすい。
・会話のテンポが良い。
・読んでて気分が悪くなる事がない。(変にエロい、グロい、救われない、とは皆無。)
・主人公たちは素直でまっすぐで、熱い心を持っている。だから応援したくなる。
・話がサクサク進み、冒険RPGをプレイしているかのよう。
・バトルがメインで、戦いのワクワクがたっぷり。
つまり……。
今まで、小説とかあんま読んだことな〜い……。ゲームはするけどさ……。
という人にも、オススメです。時々、あらすじが挟まれ、新しいモンスターが出てくる時には、こういうモンスター、と毎回、説明が入ります。
けして、読者を置いていかない配慮があります。
じゃあ、硬派な小説を読み漁ってきた人にはオススメじゃない?
答えはNOです。
たしかに、擬音で表現をすませる事が多い。(サーっ、とか、トントン、とか。)
でも、それを受け入れて読むと、この物語が、話はしっかりつくられ、登場人物たちが逆境であっても、仲間を信じ、泥臭いほどの熱い心を持って行動して、カッコいい事に気付かされます。
いいじゃない。無駄に難しい文章じゃなくて。
サクサク話が進む快感を、読んで味わってみてください。
バトルものが好きな女性読者にもオススメですよ。
恋愛は添え物だけど(今のところは)、主人公のクロウさんがカッコいいです!
つまり、万人にオススメです。
すごく読みやすい!
小説を読み慣れていない人でも、サクサク読めると思います!
とくに「物語にふれる機会は普段、RPGなどのゲームだ」という人は、かなり相性がいい気がします。
わたしもいくらかゲームで遊んで来たほうなのですが、読んでいるうちにRPGをプレイしている気分になってきて驚きました!
クエストを受けてモンスターを討伐する冒険者、大きな秘密を持つ少女、RPGにあってほしいファンタジックな世界設定の数々。
ゲームが大好きな人にこそ読んでほしい作品です。
あなたも、登場人物たちと一緒に冒険の扉を開いてみませんか?
舞台となる世界は終末というかほぼ黙示録じみており、重く暗く、そこで生きるものたちの醜さなども描かれている。
それまで主人公に守ってもらっていたにも関わらず、平然と石をぶん投げてくる民衆などは妙にリアルで生々しい。
それでもサクサク読めてしまうのは、擬音表現(オノマトペ)を駆使した明るいノリの文章と、脳筋真っ直ぐで何処か憎めないキャラの主人公が、前述の暗い部分を中和させているからなのだろう。
細かな心情・状況描写が好きと言う方には受けが悪いかもしれないが、要所要所でおさらいを挟んでくれる上、何より主人公のクロウが工夫を凝らして強敵に挑むことが多いので、バトルの度にわくわくさせられる。
彼らの旅路の果てに何が待つのか、追っていきたくなる逸品である。