遅くなったおゆはんには

疲れて帰って来るあの子の為に用意するのは、身体に良くて、心に優しい、幸せな時間と温かな“おゆはん”。

柔らかな文章と、リズミカルでちょっぴりワクワクする調理風景。
あの子の帰りを待つお供は、食いしん坊で甘えん坊のいぬ。

あ～、もう笑顔しかない！
でも空腹の時に読めば悶えちゃうかも！
おすすめです。

夕飯でも夕食でもなくおゆはん
なんて優しく温かい食事風景なんだろう！

こんな食事を囲む家族と過ごす人たちはみんな暖かい人に育つんだろうなぁ。

ただいまを受け入れる気持ちも
ただいまを伝える気持ちも。

どちらもいいってことを
何度も思い出せる。

ほっこり大好きなお話です。

拝読して最初に感じたのは、擬音を巧みに使ったリズミカルな文章。
それは詩を読んでいるような感覚です。

そして作者様お得意の温かく柔らかい世界観。ほっと心休まる物語が心地良い。
料理の描写も相まって心を温めてくれることでしょう。

テーブルの向こうで笑顔で食事する我が子の姿が目に浮かんでくる優しい作品。
是非是非！！


（カクヨムコン応援の再レビューです）

美味しそうな、やさしいおゆはんの風景。
詩的で、細かい設定はないのになぜか目に浮かんでくる台所と食卓。
だんだん、見えるはずのない湯気まで見えてくる。あつあつ、ほくほくのおゆはん風景。

しかも、へそ天いぬもいる。癒されないはずがない。

そして、思わず2周目をまわりたくなる。
1話からもう一度読んでしまう。
癒される。そして今度はすこし、泣きそうになる。

今年いちばんの癒され短編、はやくも決まってしまいました。。
思わずこの作者さまの他の作品も手に取ってみたくなる。そんな素敵な短編でした。

まるで詩のようにリズムカルな文体が心地よい。
童謡のような、童話のような、和やかな文体に自然と頬がゆるむ。

いつも帰りの遅い家族のために、待つ人が「おゆはん」を作る。
そのなつかしく愛情に満ちた光景が、楽しげに描かれます。

ワンコも出てくるので犬好きの人もぜひ読んで！

　わたしとあの子とワンコ、2人と1匹がつづる、食卓の情景を描いた作品です。

　「おゆはん（お夕飯）」という響きが良いですね。あたたかくてどこか懐かしい。その響きと同様に、読めば心がホッコリします。

　魅力のひとつは、ユーモアとリズムのある独特の文体です。

『しっとりしとしと雨が降る。
　いぬは窓辺のベッドでぐるり、ベーグルのように丸くなる。すぴょーすぴょーと寝息。』

　こんな感じ。

　作者の夕雪さんはしっかり料理をされる方なのでしょうね。「豚肉と白菜の重ね蒸し」「たまごとじにゅうめん」など、レシピとしても使えますよ。

　おゆはんの詳細な描写の一方で、登場人物のビジュアルがあえて伏…続きを読む

ファンタジーを思い浮かべてしまいました

日常を切り取っているのだけれど
この物語の世界だけがぽっかりと浮き上がっているような

毎日の風景
リズムのある文章、簡潔なんだけれどすごくあったかい表現

歌を歌っているような
鼻歌が聞こえてくるような
笑顔が常にその先に見えています

あったかい物語
冬に読むには本当に最適で
ただいま
おかえりなさい
いただきます
召し上がれ

童話よりも、絵本が似合う
優しい物語でした

「いぬ」がまた、癒しです
モフモフはいいですよね、モフモフは

このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む（112文字）

リズミカルに流れていく文章

眼の前でリズミカルに作られていく
様々な料理

優しさが、文字からつたわる

いただきます
召し上がれ

さりげない、日常
さりげない、優しさ

貴方の心を満たしてくれる