バックステージツアーへようこそ！

常盤鐘也は、京都御所病院に入院している祖母蘭世を見舞う。
「都座バックステージツアーに参加して宝物を見つけて戻って来たら私の命は助かる」と云われ、さらに都座で行方不明の姉の走流捜索も頼まれる。
　鐘也は義太夫三味線を背中に背負って都座バックステージツアーに参加する。
　ガイド役と名乗る鳴滝ほとりとのツアーが開始される。
　義太夫三味線を弾く毎に、鐘也の髪は金髪、怒髪天となり、背中からは光背、不思議な光が出て来る。
　さらには、空中高く舞い上がり歩き奏でる。
　市民らは、その音色に魅了。
　不思議な能力を発揮し始める。
　現代、幕末、昭和20年米国進駐軍に占領された時代、1970年の学生運動で占拠された時代と時空の旅でもあった。
　その時代、時代で鐘也は持参した義太夫三味線を奏でて、創作浄瑠璃…続きを読む