手帳が起こした奇跡

自分の学生時代を思い出しながら、微笑ましく読ませてもらいました。
手帳を見られる、というハプニング。しかも、好きな男の子との予定を勝手に書いたページを見られてしまうという最悪な出来事。しかも好きな男の子本人にバレてしまったというね。
そんな最低最悪のことがあったからこそ、好きな男の子が彼女の家を訪れたとき、読者は期待でキュンキュンしてしまいます。ええ、期待を裏切らない、格好いい男の子でしたよ！
恋っていいなぁって思わせてくれる、可愛いお話です。

新しい手帳を買った。
気になる人のことを書いていたら……。


素敵なお話でした。

自分が茶道部だったこともあり、作品紹介に惹かれて拝読しました。
可愛くて、爽やかで、主人公の今後も気になってしまいます。

　女子高生になり、初めて手帳を買った主人公。薄い緑色の手帳。
　そして主人公は、文化祭の時に出会った彼に一目ぼれをする。主人公は手帳に、彼との約束や予定を書き込む。誰かが見るわけでもなく、一人で楽しんでいたことだった。
　ところが、主人公は学校でその手帳を落とし、男子たちに中身を見られてしまう。しかも、その男子たちの中には、意中の彼もいた。恥ずかしい。でも、彼に恥をかかせてしまったことが、やるせなかった。
　次の日、学校を休んだ主人公。そんな主人公の自宅を訪ねたのは――。

　水彩画のような淡く軽いタッチで描かれる、恋の五分前。
　手帳の色が葉桜を連想させ、また、主人公が選ばなかった桜色が、…続きを読む