概要
奇妙な世界、それはすぐそばに。
悪夢の館に忍び込んだ盗人、地底の王国に迷い込んだ労働者、僻地に赴く宣教師、騎士と出会った男……そこにあるのは現代社会の光によって姿を消した闇の住人たちとの邂逅。奇妙な世界に迷い込んだとき、その先に待っているものとは……主人公は高貴な騎士でも勇者でもない。どこにでもいる社会の闇へと零れ落ちていく者、みなにいないものとされる弱者たちである。
1話完結の短編ファンタジー集
1話完結の短編ファンタジー集
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!脳裏によぎるのは、静寂。描写の技術が半端じゃないです!
第7話まで読了後のレビューです!
一言で言うのであれば、この物語の第一印象は「静寂」でした。
静かに雪がいつの間にか降っているかのような。
静かに暖炉の前で物語を待っているかのような。
そんな、静かに伝う水のように物語が進行していきます。
丁寧に描かれる描写は、あらすじにも書いてある通り、一話ごとに物語が紡がれるのですが、最初は長いように感じるかな?と不安がありましたが、決してそんなことはなく、スラスラ情景が頭に浮かぶのは作者様の技量が素晴らしいからだと感じました!
会話の掛け合いよりかも、描写重視で物語を楽しみたい方は、特にオススメしたい作品です!