エレメンツフィアのマレビト

「信じてる、待ってるから……いつか、王子様が助けに来てくれるって」

自分が気を失っている間に向けられた、再会を信じる言葉。
それが、彼女から伝えられた最後の言葉だと聞いた。
突然異世界に来てしまって、右も左も判らない内に死にかけた所を助けてもらった彼女。

「俺は、彼女と過ごしたあの森に行かなきゃならない、結末がどうであれ、それを知る為に」

力をつけて、世界を旅して……そして、あの場所に帰り着く。

あの銀髪の、優しいあの子の事を

ただ、知る為に

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