納得の狂愛


私は少し、いやかなり歴史に対して苦手意識があり、努めて触れるも上手く飲み込めないことが多く、恥ずかしながら忠興という人物を初めて知ったほど軟弱なのですが、当作品はのめり込んで読了することができました。
豊かで繊細な筆致で描かれる狂愛、高度で品のある人物のやり取りにグッと烈しく惹かれるところがありました。
1人の人物の濃密な生涯を描いた短編です。私のように歴史小説を敬遠しがちな方にオススメしたいです。

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