概要
善と悪は数えられる。でも、救いは数えられない。
森の中心には、三羽のフクロウがいる。善い行いだけを記録するフクロウ、悪い行いだけを記録するフクロウ、そして「光る羽」を届けるフクロウ。目覚めた頭の上に光る羽が置かれていたら、三日以内に引換所へ行き「フクロウくじ」を引ける。落ちてくる札は、いつも一行。脚の骨折、金のどんぐり、灰の病、危機察知——物だけでなく出来事として人生が動くこともある。森はその結果をすぐ“教訓”に変え、貼り紙にして安心する。善人が救われ、悪人が裁かれる。そうであってほしいから。けれど札の一行は、いつも現実の重さに追いつかない。これは、沈黙するフクロウと、意味を欲しがる森を描く、社会風刺の動物寓話。
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