概要
学び直しと映画と読書が、止まった心をもう一度動かした。
10年以上描き続けてきた絵が、ある日突然描けなくなった。手ではなく、心が先に止まった感覚だった。仕事のストレスを燃料にして描いてきたが、慣れとともに燃料が尽き、「自分の絵じゃない」と破り捨てる日が増えた。空いた時間に流れ込んできたのは、仕事に直結するIT資格の学び直し、映画館で出会った作品群、そして歴史・文化・宗教を補助線として読む読書だった。知識が増えるほど世界の解像度は上がり、不条理への怒りと痛みも増していく。パナヒ監督『熊は、いない』に価値観を揺さぶられ、ホセ・ムヒカの言葉に“豊かさ”の尺度を問い直す。寄付やイベント参加も試すが、義務感に飲まれそうになる。だから選んだのは、断罪でも正しさの輸入でもなく、灯を手渡すための言葉——詩と物語だった。
おすすめレビュー
書かれたレビューはまだありません
この小説の魅力を、あなたの言葉で伝えてみませんか?