このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(181文字)
「自分はスパイだ」と語る記憶喪失の青年の手記から始まる本作。周囲から「哀れな患者の妄想」と片付けられていく孤独感と焦燥感が丁寧に描かれます。しかし、物語が真の独自性を発揮するのは、青年が「証明」のために姿を消したその後です。彼が去った病院に残る奇妙な余韻と、ラストに明かされるもう一つの視点。青年の言葉は果たして病ゆえの狂気だったのか、それとも…。
もしかしたら……!!
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