概要
三年で黒字。約束は、守るためにある。
破綻寸前――。
財政赤字、暴落する通貨、膨れ上がる国債。
崩壊目前の王国に呼び出されたのは、元銀行員・鴨川湊。
武力も魔法もない。
あるのは「数字」と「信用」だけ。
国王のもとで始まった三年再建計画。
徹底した情報公開、特権の廃止、中央銀行の独立、不良債権の処理――
王国の“聖域”に踏み込みながら、湊は冷静に、そして容赦なく財政を立て直していく。
だが最大の敵は外敵ではなかった。
王位を巡る弟王子との思想対立。
揺らぐ市場。
王家を巻き込む信用崩し。
「王は結果で決まる」
挑発を受けた国王は、家族を裁く覚悟を示す。
王女はその背中を支え、湊は数字で応える。
約束の三年目――
王国は黒字へと転じる。
これは、剣ではなく帳簿で国を救う物語。
そして、信用を積み上げる者たちの戦いの記録である。