概要
アーガス・アイアンソーンは、その鉄錆の匂いを噛みしめる。
目の前にあるのは、この世界の至高なる奇跡――魔法。
だが、アーガスの網膜が捉えるのは、波粒二象性を持つ高能粒子の暴走。
量子レベルのエネルギー暴発を「優雅な散文(詠唱)」で制御しようとする愚行。
錬金術師たちは元素周期表の存在すら知らず、化学反応を神の気まぐれと呼び捨てた。
既存の魔導が救えないのなら、俺が底層から「パッチ(修正檔)」を当てる。
チート能力などない。あるのはゼロからのボトムアップ・カプセル化。
「数式が理解できない? 構わない」 アーガスはオイルを拭い、引き金に指をかける。
「魔導砲が牙を剥く時、貴様らは本当の『物理』を知る」
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おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!剣と魔法の世界に、ソースコードは存在した
半ドワーフに転生したけど筋肉がないから「地球の技術」で無双するは、異世界転生×SF×技術思想を真正面から融合させた、かなり尖った一作です。
本作の魅力は、筋力や血統ではなく「設計・解析・ロジック」で世界を切り開いていく点。
魔法を感覚ではなく、システムとして捉える視点が新鮮で、SF好きにはたまらない読み味があります。
とくに序盤は、技術者の思考が赤ん坊の視点で描かれ、もどかしさと知的興奮が同時に押し寄せてきます。
また、家族との関係性や失われた誇りといった感情面も丁寧に描かれており、冷徹な理屈一辺倒にならないのも好印象です。
「なぜこの世界にこんな構造が存在するのか?」という謎が自然に…続きを読む - ★★★ Excellent!!!彼が見つける喜びは、論理で導き出すものか、理屈ではない別の「なにか」か
一流のエンジニアであった彼は、失われた栄光を引きずる没落したドワーフ一家の末弟として生まれ変わった。どうやら魔法の存在する異世界らしい。
序盤から頻出する専門用語。彼のそなえる論理的思考が、異世界をどう変えていくのか。
魔法の原理まできっちり作りこんである作品が読みたいという読者の期待には、十分に応えてくれるでしょう。
しかしこの作品の魅力はそこだけではありません。
その冷徹な頭脳ゆえに抱え込むことになったであろう彼の孤独が、ドワーフ一家との交流によって癒されていくのか否か。そこも注目です。
そうなると、家族とは異なる身体的特徴を持って生まれてきたらしい点も、気になってくる。
ゴリゴ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!圧倒的な語彙力に驚き!転生したエンジニアと独特な世界観にあっぱれ!
まず、圧倒的な語彙力に感心しました!
論理的(ロジカル)や古めかしいメトロノーム、原木の香り等など……リアルに情景が想像できる描写ばかりで、いつの間にか見入ってしまっていました!圧巻です
作者様は台湾の方だというので更に驚きました!私よりも日本語がお上手……笑
なによりもストーリーが面白いです!
生まれ変わったエンジニアが、世界の“構造”を論理的かつエンジニアらしく理解していくのですが、その過程で家族とのやり取りなどがあり、それがまた私を世界へ惹き込ませてくれました。
アーガス(主人公)が今後どうなるのか、とても楽しみです!期待しています!