春の光に包まれた公園で、さかなちゃんと直くんの小さな世界がやさしく息づく物語。語り手の温かなまなざしと、子どもたちの純粋な感情が柔らかく重なり、初恋の芽生えをほのかな色彩で描き出している。あひるさんへの嫉妬さえ愛らしく、季節の移ろいと心の揺れが自然に響き合う。読み終えると、胸の奥にぽっと灯りがともるような、穏やかで幸福な余韻が残る短編。
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