概要
女の子になった僕を、昨日と同じ教室が待っていた。
携帯電話もスマートフォンも、まだ中学生の日常にはなかった頃。
1990年代、地方の中学校に通う二年生の司(つかさ)は、少し真面目で、周りに気を遣いすぎる、ごく普通の男子生徒だった。
四月の終わり。
学校の茶室で行われた、地域の神社にまつわる講話のあと、司は体調を崩して保健室に運ばれる。
目を覚ますと、身体は小さくなり、
手のひらも、髪の手触りも、声も、今までの自分とは違っていた。
その日から、司は突然、女子生徒として学校生活を送ることになる。
けれど、彼女を待っていたのは、世界を救う使命でも、派手な事件でもなく……
制服をどうするのか。
教室にどう戻るのか。
名前をどう呼ばれるのか。
友達との距離を、どう測ればいいのか。
当たり前だったはずの毎日は、当たり前ではなくなった。
それ
1990年代、地方の中学校に通う二年生の司(つかさ)は、少し真面目で、周りに気を遣いすぎる、ごく普通の男子生徒だった。
四月の終わり。
学校の茶室で行われた、地域の神社にまつわる講話のあと、司は体調を崩して保健室に運ばれる。
目を覚ますと、身体は小さくなり、
手のひらも、髪の手触りも、声も、今までの自分とは違っていた。
その日から、司は突然、女子生徒として学校生活を送ることになる。
けれど、彼女を待っていたのは、世界を救う使命でも、派手な事件でもなく……
制服をどうするのか。
教室にどう戻るのか。
名前をどう呼ばれるのか。
友達との距離を、どう測ればいいのか。
当たり前だったはずの毎日は、当たり前ではなくなった。
それ
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!説明できないけど読みやすい
読み始めたら一気に読めた。
【良かった点】
長編だけど、一話ずつ、1日ずつ積み重なる話で、短い時間で読めるような小さなエピソードが完結する。
エロに寄らずに、それ系の出来事も乗り越えていく主人公たちを書いているので、安心して読める。逆にそういうのを期待してる人はスルーしてもいいけど、せっかくなら読むことを勧める。
【改善点】
登場人物が多いのは、私は苦手だけど長編なら仕方ないか。
動作の描写が丁寧なんだけど、会話のテンポが遅くなるときがある。
事件が起きない、のは、この作品の持ち味か。
主人公の人生がガラッと変わってしまってからの毎日を丁寧に追いかけている作品。
純文学に近い、静かで繊細…続きを読む - ★★★ Excellent!!!静かに進むけど、後半に面白くなる
主人公の心理や日常の描写が丁寧に、重なるように書かれている。献身的に支える友人もいれば、遠巻きに様子見のクラスメイトもいて、体験してるような息苦しさすら感じる序盤があって、そんなクラスの人間関係を足掛かりに上級生や部活とまた関係を作っていく中盤へ。日を追って、進んでいるようで、戻っているような、分かったと思ったら違ってた、そんな凸凹した中学生と周りの大人の毎日が面白い。丁寧な分、話はゆっくりと進むので、急展開や大きな事件は少なめなんだけど、じわっと変化していくリアルな感じは、私は好感が持てるし、重みを感じる。急展開よりも、人物の小さな変化を読みたい人、教室の人間関係や心理の揺れを味わいたい人…続きを読む