概要
「文化祭で弾くね」彼女はその日死んだ。30年前に。届け、私の警告
放課後毎日セッションしていた彼女は、30年前に死んでいました。
部室で見つけた古いカセットテープ。ましろが自分のアコギを録音すると、翌日、誰かの音が重なっていた。
「続き、送ってよ」
シンセを操る彼女の名は千春。言葉は少なく、音だけで繋がる。二人は曲を作り始めた。
「本気の音、聞かせてよ」
「もっと、来て」
ましろは誰にも見せたことのない音をぶつけた。千春はそれを全部受け止めた。
「千春の音、私の中に入ってくる」
「私も同じ。ましろの音聞いてると、体の中が温かくなる」
やがて曲が完成し、千春は言った。
「文化祭で弾くね。会いたいな、ましろ」
千春は文化祭の日、駅のホームで死んだ。ましろが生まれる前に。
届け、私の警告。お願い、生きて——。
部室で見つけた古いカセットテープ。ましろが自分のアコギを録音すると、翌日、誰かの音が重なっていた。
「続き、送ってよ」
シンセを操る彼女の名は千春。言葉は少なく、音だけで繋がる。二人は曲を作り始めた。
「本気の音、聞かせてよ」
「もっと、来て」
ましろは誰にも見せたことのない音をぶつけた。千春はそれを全部受け止めた。
「千春の音、私の中に入ってくる」
「私も同じ。ましろの音聞いてると、体の中が温かくなる」
やがて曲が完成し、千春は言った。
「文化祭で弾くね。会いたいな、ましろ」
千春は文化祭の日、駅のホームで死んだ。ましろが生まれる前に。
届け、私の警告。お願い、生きて——。