令和らしい口語短歌で詠まれた、恋の歌です。美しく屈折したリズムと、意味が何度も淡く反転しながら、1首が着地していくところ、巧みだなと思いました。教室とあるので、作者は学生さんでしょうか。若々しくアバンギャルドが薫り立つ、独自の世界観を構築した、類い稀なる20首の連作でしょう。カクヨム短歌賞受賞、おめでとうございます。
日常のあれこれがふわっと混ざり合って、ちょっと不思議でキラキラした世界線であると感じたのが第一印象です。ただ、所々に毒もある。結構強めの。ちょっとどきっとする言葉も入っている。タイトルはrespawn。再登場、みたいな感じでしょうか。ゲーム的な感覚で読むことを作者様は意識されたのかなと感じました。なので、あまり深々と言葉の意味を追わなくても、音や色、身体の感覚をそのまま感じるだけでいいのかなと。恋も遊びも日常の痛みも、全部まるっと、で跳ね回るイメージが甘くて、苦くて、でもそれも含めてとても楽しい作品だと感じました。
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