このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(362文字)
面白い。めちゃくちゃ面白い。面白い以外の言葉が思いつかなくなった。月島さんの粋っぷりに、語彙力が粉砕されてしまったかもしれない。(「語彙力粉砕」が月島さんの異能…か?)でも、もしこれを読んだあなたが、カンカン帽に着流し姿で「遅れそうだったから飛び乗ったんだよ」なんて言いながら人力車で現れる。そんな男に“粋”を感じたなら、悪いことは言わない。ぜひ読んでもらいたい。他にもいろいろ面白いんだけれど、面白いことについていろいろ語るなんて野暮なことはしたくない。だって粋に、生きたいじゃないか。
本作は異能をテーマとした企画の投稿作だけあって、高レベルの認識改変能力を持った異能者が登場します。対象は主に東京の下町エリアに出現する着流し姿の中年男性として知られており、接触者は特定の評価語により対象及び対象の行為を評価するのが当然、と強制的に認識を改変させられます。稀に本能力に耐性を持つ人物がおり、主人公はその一人です。本作は二人の緊張感ある対決が描かれた傑作です。(……嘘は書いてない)
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