僕の

寝布団

0

今日は目覚ましより早く起きてしまった。身支度をして外に出た。


「(ああ……)」



鳥だ。ざっと3羽くらい。鳥はこんな朝早くに、眠くないのかな。

僕も今日は早起きだけど。

冬の日は早起きせざるを得ない。




特別な道。近道は早く着くけど道が怖い。抜け道使ってるみたいで。



ミラーはオレンジのところだけ濁ってて、ミラーだけが綺麗に映す。

僕はいつでも汚いけど……僕捻くれすぎてる?こういうところなのかな。



針で鼻を刺されたような感覚。マフラーまでしてるけど耳が寒くてたまらない。

冬の朝はいつもより心の余裕がある気がしたけど、そんなことはなかったな。信号待ちでさえイライラする。


冷たい手を温めてくれるカイロすらない。どれだけ着込んでも虚しさは消えない。

寒い。

辛い。

眠い。

苦しい。

寂しい。

欲しい。温かさがほしいんだ。

ずっと




ずっと君が







――――――――――――――――――――――――――――――――――




今日は目覚ましより早く起きてしまった。当たり前だ、楽しみで眠れなくて目覚まし止めたんだから。

身支度を体感3秒で済ませて外に出た。


「お」


鳴かない鳥、道、ミラー。

なにか、なにか言い訳を探すけどない。





僕の興味は君だけ。





冬は朝が寒いから体を慣らすために1時間ジョギングしてから登校する。そのせいで大体朝ご飯を食べるのを忘れてしまっていつも軽いパンとかゼリーを食べながら行く。ウォーキングをしてから行く1番近い道が公園の近くの木の裏道で滅多に人が通ることがない。たまに1人だからと思って歌っている。



僕は冬じゃなかったらこんなに早起きしないし、いつもだったらもう少し寝ている。でも、この時間だけ。この時間だけは僕の至福の時間。




あ、人。

なんでこの時間に来るんだよ、早いな……友達か。なら仕方ない。

その手で触らないでよ、イライラするな。



いいなぁ。僕も手繋ぎたい。

ずっとずっとずっとずっと話しかけられないまま。






……幼馴染なのに。




………あ、気付かれた。




「あ、おい!やっと来た〜」


「お前と朝に会えることなんて滅多にないからぁ……」



「(まぁ、冬だけ早く来てるからそうだろうね……)」



「寒いよな〜今日は特に!!激寒よ!」


「……え?ジョギング!?おい見てたのかよ!!なら話しかけろや〜w」


「え、手ぇ真っ赤じゃん!!手袋いる?カイロあるよ?」




「あ、俺のはいや?」




嫌なわけない。




「んじゃそれあげるよ!俺のサイン入りねw」


「それはいらない笑」


「ヒド!」






これ犬?……馬?

なんでもいいや、君が描いたものだし。

………なんで隣にうん……まあいいか。

全然要らなくないよ。君から貰ったものなんて捨てられない。

どうすればいいの、友達なのに、幼馴染なのに。ずっと一緒に居るのに。立場利用してこのままでいいって傲慢だ。


友達としてじゃなくて……恋人として一緒にいたいのに。そうじゃなくなってしまった後が怖くて、ずっとこのままで。






でも取られたらヤな癖に。







「おいなにしてんの〜?w」

「早く行こーぜ?な!」



君は……


僕の……………

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

僕の 寝布団 @Nefu_to

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ