あとがき

日本語版『サマーヒャクモノガタリ』

英語版『Summer Hyakumonogatari』

第248回超妄想コンテスト『サマー〇〇』


本作をお読みいただきありがとうございます。

タイトルは表記が違うだけで、読み方は同じになりました。


この回のテーマが『サマー〇〇』ということで、『夏といえば?』の問いに答える感じでした。

夏といえば――キャンプ、祭、花火大会、海、プールなどは多くの人が経験していることと思います。

書く側としても、実体験を通して話を作りやすいのではないでしょうか?


“唯一無二の設定を目指す”という私の方針に基づき、“百物語”を選ぶに至りました。


さて、内容についてですが、由香が何を目的に百物語を行うかと言えば、やはり、“最後に現れる怪異に会うこと”でしょう。


とは言え、配信で百話を語るのは長すぎますし、聞く側も途中で疲れてしまう。

なんとか配信中に無理なく百話をやりきる方法はないかと考え、あのような形になりました。


それでは、それぞれについて簡単な解説をしていきます。

・廃病院

特に元ネタとなるものは意識していませんが、深夜の病院で語られるような恐怖体験談に通じるものはあるかもしれません。

さゆりが逃げられなかった理由ですが、幽霊同士で触れるように、一部の霊的な力からは干渉を受けるケースがあるためです。


・小学校

日本の学校の怪談“トイレの花子さん”がモチーフです。

日本では知名度が高く、花子さんは様々な作品で独自のキャラ付けをされています。

今回の花子もそのひとりで、体は成長したけれど、当時の服を大事に使っているという設定です。


・度胸試し

由香に度胸試しをしてもらうことにしましたが、大抵の怪異関連のできごとは楽しんで終わらせてしまうと思ったので、難易度をあげる必要がありました。

そして、たどり着いたのが『天狗の度胸試し』でした。


・こっくりさん

日本では有名な“こっくりさん”がモチーフです。

交霊術の一種であるため、質問に答えるのは幽霊とされています。

当然、一定のルールがあり、これを破ると何らかの霊現象に襲われる場合があります。

今回のケースでは動物霊に憑依されました。


解説は以上です。

書いていてボツにしたエピソードとして――

・さゆりがいるのにソロキャンプなのかの議論

・由香がカレー作りを失敗する話

がありました。

理由は長い割に百物語に繋がるような内容ではなかったからです。


この百物語の時系列は本編の最新話 Epi.13より未来にあたります。

今回の話は彼女達の経験に基づくもので、さゆりは廃屋に来る前、由香は本編より少し先の話です。


ちなみに、今回の舞台は本編である『廃屋のふたり』に登場する廃屋の周囲に広がる森です。


改めまして、お読みいただきありがとうございました。


2025年12月5日 Tochika​

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サマーヒャクモノガタリ Tochika @Tochika__

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