見知らぬ青年とのワンナイトから始まる飯テロ・ラブコメです。
仕事にも恋愛にも疲れたOLの主人公・カオルの前に、イケメンで料理上手な青年・ケイが現れます。
女性主人公のラブコメ作品だと、俺様だったり我儘だったりするイケメンヒーローが何故かヒロインに惚れてグイグイ迫り、なし崩しでヒロインもときめくようになって……というストーリーが多い(偏見)中、本作の主人公は迫られても簡単に靡きません。
ワンナイトこそしているものの、お酒が抜ければ社会人として良識のある一線を引き、程よい距離感から始めることを提示できる女性です。
流され過ぎないちゃんとした大人だからこそ、これから幸せになってほしいなと純粋な応援ができます。
後半の飯テロ描写も素晴らしく、社会人には効果抜群です。
年下ながら一生懸命アピールするケイのこともまた、応援したくなります。
昔、昔。その昔。
いや、モノによってはつい最近まで「そうしたもの」だと言う考え方もあったのかもしれません。
「好きな相手を射止めるにはまず胃袋から」→「女の子の方からだけ」ね?
…そんな考えが随分と長く続き、世の中からは「じゃあお前が」(アンタでしたね!)という呟きも聞こえてきました。
しかし、このお話に登場するケイ君は違います。
「じゃあ」と言われる前にシュパパパッ!と作ってくださっていた…
これは王子。現代の王子様なのでは…??
ポイント高い!
男子も女子も、さあ、厨房に(入りたい時には)入って、何よりも「楽しもう」!そう思える。
そんな掌篇でした。お勧めです!
「一日の計は朝にあり」、なんていう言葉があるくらい、朝というのは大事な時間です。
それは朝食を取って十全に備えるという意味でもあるので、その際に食べる朝食というのもまた大事なわけですね。
普段時間がなくて手を抜きがち、更には手どころか飯そのものまで抜いてしまうこともある現代人にとって、「落ち着いて食べることができる美味しい朝ご飯」というのは、今や最高の贅沢になりつつあります。
かくいう私も、普段の朝はめんどくさくて食べたり食べなかったり、食べたとしてもココナッツサブレ、とかいう栄養バランスも食事量も壊滅的な状態だったりします。
本当はもっとゆっくり、そしてたっぷり食べたいんですけどね……。
そんな現代人なので、目覚めた時に出汁の香る美味しい味噌汁の湯気が漂い、おかずとなるものが2品目以上並んだホカホカ朝ご飯が出されちゃった日にゃ、一撃でノックダウンされてしまうってなものです。
うぅっ、こんな嫁さん欲しい、いやもうこの際男でもいい(よくない)。
いやはや、憧れの朝食というのもあるのですが、それにしたって飯描写が実に丁寧で彩度が高いのですよねぇ。
本当に上手そうなラインナップ、そして豊かで、静かに、それでいて豪華に見えます。
例によって私は今日朝飯をすっぽかしたので、この飯テロは余計に腹に来ます。
ただ、飯テロとか一夜の過ちとか、そんな軽い要素だけでもないのが本作のスパダリ君の存在です。
顔の整った彼には彼なりの悩みもあって、それ故に飯テロを敢行したようです。
その辺りもいい感じのアクセントですね。
朝食という計にまんまとはまってしまう主人公のお話、是非ともご覧ください。