常識という枠組みを一旦全部取り払ってから読みましょう。

「お題『未知』からこう繋げるか!」と発想(奇想?)に驚かされました。

 ストーリーの馬鹿馬鹿しさを売りにした作品はよくありますが、本作は一味違います。

 全部が全部馬鹿馬鹿しいのに、微妙に「宇宙背景放射」とか「ドップラー効果」とかを持ち出してリアルっぽさを演出することで絶妙な読み心地を体験させてくれます。

 さらに「いじめ」に関する若干のシリアス風味も登場し、読者の心を掴みます。

 あらすじにある「茶色い螺旋」とはいったい何なのか。あなたには分かりますか……!?

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