CoCo壱番屋について
甘水 甘
CoCo壱番屋について
冬になるとCoCo壱番屋のカレーが無性に食べたくなる。
母が作る具がゴロゴロしたカレーも、自分が作る挽肉を使ったカレーも十分おいしいのだが、CoCo壱番屋のカレーは家で作るカレーとは違った良さがある。家庭で作るような安心感のあるカレーというよりは、店舗だからこそ実現できるこだわり満載のカレーというイメージがあり、外食ならではの特別な味がする。
そんな私はCoCo壱番屋へ行くと、決まってチーズ入りのカレーを頼む。
辛さは普通。CoCo壱番屋のカレーはスパイスが効いているので普通の辛さでも十分味にパンチがある。最近は1辛に挑戦したいと考える事もあるのだが、口に合わず残してしまったら申し訳ないという罪悪感から結局安定で食べられる普通の辛さを頼む。これで何かが困る訳では無いのだが、もう少し冒険しても良いんじゃないかと我ながら情けなく感じる。
CoCo壱番屋のカレーにはとろとろに溶けたチーズがよく合う。だが、そのままでは食べない。私はチーズの溶けたカレールゥの中にセルフサービスの福神漬けをどっさりと入れ、それを混ぜて食べるのがたまらなく好きだ。
CoCo壱番屋の福神漬けは甘めの味付けなのだが、これがスパイシーなカレーと相性抜群である。結構カレールゥの中にガッツリ入れても不思議とカレーの味を邪魔せず、それどころか逆にカレーの味が強調されてさらに美味しく感じる。恐らく自社のカレーに合わせて作ってあるのだろうが、あの相性の良さは謎だ。
そういうわけで、私はチーズ入りにしたカレーに福神漬けを混ぜて食べる。少々行儀が悪いかもしれないが、これが私によるCoCo壱番屋の楽しみ方なのだ。
スパイシーで辛さが際立つカレーにとろりとしたチーズがまろやかに合わさり、さらに福神漬けのカリカリとした食感と甘みが良いアクセントとなって口の中が至福で満たされる。
さらに冬になるとCoCo壱番屋では、期間限定でカレーに牡蠣フライを付けることができるというのだからさらに嬉しい限りである。
私は牡蠣フライが好きだ。それを美味しいCoCo壱番屋のカレーと一緒に食べられるのだから最高なのである。
だから冬の時期はチーズ入りカレーに牡蠣フライを合わせた物を注文し、その上で福神漬けを混ぜて食べるのだ。
CoCo壱番屋の牡蠣フライはうまい。
揚げたてを提供してくるので猫舌の持ち主である私は食べるのに苦労するのだが、苦労してでも食べる価値はある。
サックサクの衣の中にジューシーかつクリーミーで磯の風味がする牡蠣が閉じ込められていて、一口食べればうま味があふれ出す。カレーに浸けて食べれば尚更うまい。そもそもの話、CoCo壱番屋はフライ系のトッピングメニューもクオリティが高い。個人的にはヒレカツなどのカツ系もオススメだ。
しかし、私の住む近辺にCoCo壱番屋の店舗は少なく、そう気軽に食べられる物では無い。だからこそ一食一食が貴重である。
この冬はどのぐらいCoCo壱番屋の牡蠣フライカレーを食べられるだろう?
そんな事を頭の隅で考えながら、今期も冬を過ごすのだろう。
CoCo壱番屋について 甘水 甘 @amamizukan2016
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