歴史の影にあった、業の深い「共犯」と因果に震えました

自分の醜い嫉妬も、保身も、王様には全部見透かされていた……。
その瞬間の戦慄と、それらを全部飲み込んでなお彼を手放さない王様の「残酷な愛」に、読んでいて鳥肌が立ちました。
また、
法の番人であることを捨てて、地獄まで付き従うと決めた男の覚悟。
けれど、友を葬って手に入れた栄華の最後が、かつて自分が手を染めたのと同じ「讒訴」だった……。「人を呪わば穴二つ」という逃れられない因果と、静かで濃密な人間ドラマに言葉を失いました。
めちゃくちゃおもしろかったです!

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