カクヨムコン受賞者が語る、カクヨムコン必勝法!

シンギョウ ガク

 カクヨムコン受賞者が語る、カクヨムコン必勝法!


タイトルに引かれて読みに来た人へ。


 たぶん、これから語る内容は、私の個人的経験測から導き出されただけの妄想の可能性が高いので、100%信じるのは危険だとお伝えしとく。


 とりあえず、語り手の実績開示しとくね。


 いちおう、カクヨムコン8の異世界部門でコミックウォーカー賞を受賞して、現在コンプティーク様でコミカライズが連載されている。


 タイトルは『俺だけLVアップするスキルガチャで、まったりダンジョン探索者生活も余裕です』ってやつ。


 https://kakuyomu.jp/my/works/16817330651154844410


 実績開示せずに書いても、判断に困るだろうから、開示しておいた。


 プロ枠は修羅の国すぎるので、今回は短編エッセイ部門で参戦するつもりでこのエッセイモドキを書いてるところ。


 とりあえず、実績開示したので、本題に入っていくけども。


 これから私が書くのは、カクヨムコン必勝法(メインジャンル部門の一般枠参加者向け)


 メインジャンル部門って言うと、受賞枠の多い、異世界冒険部門、異世界スローライフ部門ってところが該当すると思ってくれ。


 女性向けやマイナージャンル部門は、基本的に作者の自由にやればいいと思う。


 ここから本題。


 一般枠参加でどうやって受賞するか。


 自分がカクヨムコン8の際に取った戦略を書き記していくことにする。



【事前準備編】 


 すでにカクヨムコン11は始まってしまっているため、この【事前準備】が間に合わない人も多いと思うが、来年に向けての準備はできると思うので受賞に向けて布石を打っておいて損はないかと。


 ①自主企画にコンテスト参加作品以外の既存作を参加させて、読者を増やす。(コンテスト参加作品と同ジャンルのものがよいかと)


 カクヨムには自主企画のシステムがあり、○○な作品読みますとかといった募集をしている自主企画が存在する。


 そちらに【企画趣旨に沿う作品】(趣旨に合わないのを投げたら逆効果を引き起こすので慎重に)があれば参加していき、読んでもらえる読者を増やして作者フォローを増やす。


 ※作品募集の企画は参加してもいいけど、読み合い企画とかは参加しない方が吉。(めんどくせー)


 作者フォローを増やす意図は、新作を投げた時、フォローしている人に通知が飛び、初動で読んでもらえる人を増やせる効果がある。


 ただし、自主企画に参加させる作品はカクヨムコン参加作品以外にしとく。(同じ自主企画に参加している人からの評価は除外されるため)


 ②ジャンルを絞って何作か投稿しておく。


 作者フォローが一番効果を発揮するのは、投稿作品を同じジャンルで統一している場合。いろいろなジャンルを書いてると作者フォローの数字がデカくても読者の興味が様々違い、デカい初動になりにくいので、できるだけジャンルを絞って(できれば要素も絞って)、作者フォローを集めていった方がいいかと。


 ラブコメならラブコメ、スローライフならスローライフ、俺つえーなら俺つえーって感じでジャンルや要素を絞って投稿していく。


 ①と②はカクヨムコンが始まる前にしておいた方がいい準備なので、今回やりそびれた方は来年に向けてやってみてほしい。



【カクヨムコン用作品制作】


 これもすでに投稿を開始した人には手遅れな感じではあるけど、とりあえずお伝えしとく。


 ①カクヨムコンに参加する場合、【既存投稿作品】は圧倒的に不利。


 不利な理由は、【カクヨムコン開催期間中に獲得した★とフォローやetc】で中間突破が決まるから。


 で、ここからはシステム上の話。


 WEB投稿作品の★やフォローが一番多く取れるのは、投稿初期の場合が大半。


 稀にスコップされて伸びる作品も存在するけど、カクヨムではほぼ皆無だと思ってほしい。


 なので、カクヨムコンに参加する場合、【絶対に新作】を投稿することをお勧めする。


 これだけで、かなり中間突破の確率が変わってくるはず。


 ②流行作品の要素を入れとけ


 メインジャンルの流行は多少変化していくわけだけども、一般枠でカクヨムコンの中間選考を突破しようと思うなら、テンプレどうこう言わずに流行要素をしっかりと組み込んだ作品を準備しよう。


 なんでか? 


 答えは読者選考システムを積んでるから。


 メインジャンルで一次選考を通過するのには、多数読者の支持がいる。


 読者支持とは、★やフォローや応援レビューといったものだ。


 評価者であるカクヨムの大半の読者は、尖っている異質で理解不能な作品をほとんど支持しない。


 彼らは自分が読みたいと思った作品にしか★やフォローや応援レビューを送らない存在。


 そう想定しておけば、読者支持を得やすい出だし、要素、キャラ造形などは必須となる。


 そういうものを多分に含んだ作品を準備しなければ、メインジャンルにおいては、そもそもどうにもならない覚悟しておいた方が気が楽。


 ※あくまでメインジャンルにおけるカクヨムコン必勝法として書いてるので、メインジャンルのカクヨムコンに参加しないならやらなくてもいい。


 メインジャンルは★10000とか、★30000とかがトップ層になることもあるので、かなり足切りラインが高いジャンル。


 それと戦うにはある程度同じ土俵に入っていくしか勝機はない。


 特別選考委員枠狙いは確率が低すぎるので、狙わない方が無難。


 といった感じでカクヨムコン用の作品をある程度、書き溜めして準備しておく。(自分の場合は投稿開始までに5万字くらい溜めておいた)


 ここまでを投稿開始までに終えておくこと。



【応募要項、部門決定】


 コンテスト参加前にやるべきことだけども、基本的にコンテストの応募要項は3回読めと思う派閥に属しているので、読んでおくように。


 状況によっては選考外扱いになるので、くれぐれも慎重に。


 参加部門もカテゴリーエラーしてると、強制移動される可能性もあり、強制移動させられた瞬間、それまで積み上げた★とフォローのスコアはリセットされる。


 メインジャンルで強制移動喰らったら、ほぼ選考通過は不可能なのでくれぐれも部門決定は何度も自分で書いた作品内容を確認して決めるように。


 ※カテエラ判断は運営判断になるので、こちらがどんな弁明しても無駄だと思っておくこと。


 この辺のことをわりと気楽に考えて適当に参加している人も多いので、気にするだけでも受賞確率はかなり上がると思う。


 ※今期はAI利用のタグ付けも呼びかけされてるので、そこも誠実に対応しておいた方が吉。



【投稿時期】


 ここからはカクヨムコンが始まってからの動き方。基本的に2種類。どっちを選ぶかは各自で決めればいいかと。


 ①初動突っ走り型


 コンテスト開始日(もしくは1日2日前)に投稿開始して、初動で★とフォローを獲得して、ランキングに長く載れる毎日更新を続けていくスタイル。(事前準備で作者フォローを投稿作品を好む読者を増やしておき、開幕スタートダッシュを決められると独走できるかもしれない)


 ただ、最近は参加作品も増え投稿初日から数千作品超えるため、かなりのスタートダッシュ力が必要な気もするので個人的には勧めない。


 けど、開催期間中人気を継続し続けられれば、ほぼ受賞コース。


 失速して落ちていったら、中間残っても残念コースかな。


 ②後続追い上げ型


 自分が受賞した時に取った投稿戦略はこちら。新作ラッシュがある程度落ち着く12月下旬から投稿開始して、先行で公開した作品群の評価の伸びが止まったところで上がっていくスタイル。


 投稿サイトの評価システム上、評価やフォローが無限に伸びるってことはほぼない(覇権レベル以外)


 なので、一定以上の読者が選別を終えた作品は★や評価が伸びなくなりランキングを落ちていくため、伸びてきた後発作品との入れ替わりが発生する。


 なんで、コンテスト後半に伸びた方がいいのか?


 先行組は評価の伸び切ったところで見られ、後発組は伸びていく途中で見られることになる。


 イメージとしては伸びてる状況で、コンテストフィニッシュラインを超えた方が期待値を高く見積もってもらえるかなと思っている。(これは私の個人的な見解でしかないけど)



 ①と②どっちもメリットとデメリットがあるので、ここは各自で判断して投稿するしかない。



【更新頻度】


 毎日更新が基本。だから、書き溜めを作っておいた方がいいよ。2か月で10万字なので慣れてないと間に合わない可能性もあるしね。



【締め切りまで】


 カクヨムコンはコンテスト締め切り時期までに【10万字突破】というラインが引かれてるので、超えてないと選考外なのは頭の中に入れておく。


 9万9千9百字では選考外。


 意味不明な文字列で水増しして乗り切るのはカッコ悪いので、超えられるよう計画的に投稿していこう。


【読者選考期間】


 コンテスト締め切り日を超えても、読者の★とフォロ―などのスコアを加算される時期が設定されているので、10万字で終わらせずに12万字か15万字くらいまで更新を続けた方が個人的には有利かなと思う。


 12万字~15万字ってだいたい大判書籍1冊分に相当する文字数。


 一般枠の場合、未商業化の人も多いと思うので、10万字で終わりではなく、先まで書けるアピールはしておいた方がいいかと。


 どうせ受賞したら、先の先まで書かなきゃいけないわけだし。


 ちなみに自分は読者選考期間も更新して15万字くらいまで書き進めていったん更新を止めた。


 書けるなら、どんどんと続きを書いておいていいかと。


【中間選考】


 読者選考期間終わった時点で、メインジャンルは四桁★ないと通貨は厳しいと思った方がいいかと。(カクヨムも読者が増えて★インフレしてるしね)


【最後に】


 という感じでカクヨムコン必勝法を書いてきたけど、我ながら小説家志望者の希望を打ち砕く酷い内容だと思う。


 でも、カクヨムコン(特にメインジャンル)は【俺の作品を読めッ!】って場所でなくて、【読者が読みてぇ作品を出せ!】って形でしか中々通過できない。


 もちろん、読者の読みたいと作者の書きたいが=になってればいいけど、ならない人も多数いる。


 でも、読者選考システムってのがある以上、サイト読者を意識できない作品はどうしても一次で排除されてしまう。


 コンテストとはいえ、カクヨムコンの一次は点取りゲーム。


 点が取れない作品はわずかな数の特別枠で拾ってもらうのに賭けるしかない。


 だから、選考者である読者から点取れる作品を書けってのが、悲しいけど必勝法になっちゃう。


 【自分が面白いって思う作品】じゃなく、【カクヨムの読者が面白いって思ってる作品】(これがイコールなら問題なし)を投下する方が何十倍も中間通過や受賞の確率が上がるコンテスト。


 それを踏まえたうえで、どんな作品でカクヨムコンに参加するかは、読んだ人の判断にお任せしておく。


 ただ、コンテストにおける評価システムが変わらない以上、この必勝法の再現性はけっこう高いと思う。


 各人の健闘を祈る! そして受賞して、【プロ枠】という修羅の国へщ(゚Д゚щ)カモーン(私は短編エッセイ部門に逃げたけどw)


【追記】


 今回書いたのは、受賞狙いガチ勢向けの必勝法。


 なので、エンジョイ勢は応募規約を守ったうえで、自分が書いておもしれ―と思った作品をぶん投げればいいと思う。


 祭りは楽しい方がいいしね。

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