目を開ける 目を閉じる

目を開ける、目を閉じるという言葉をつうじて、希望を見ようとする気持ちと、

現実に押しつぶされる苦しさを描いていらっしゃるのではないかと勝手に感じました。

この詩(詩作と表現させていただきました。それが1番ふさわしいように思えたので)の前半では、

どんなにつらい世界でも、目を開けば希望が見える、動けば可能性が生まれると強く語られます。

しかし

後半でその言葉を語っていた本人が自ら命を絶ったとわかってしまいます。

人を励ませるほど強い言葉を持つ人でさえ、自分自身を救えないことがあるという悲しさ、理不尽なことばかりのこの世、そんなことを憂いてしまいたくなります。


ただ、最後の「私は強く息を吸った」という一文が、残された人の決意と、弱いながらも前に進もうとする静かな力を感じることができ

この詩作の構成の巧みさを感じるとともに、私たちは、前に進まなくてはいけないのだなと思わされます。