風が吹く 恋の栞を掴む時 理想を超えた愛のはじまり

学生の悩みを聞き、肯定し、導いてくれる相談支援部。
そこへ訪れたのは、とある初々しいカップルの切実な悩み。
一見、どうしようもなく感じる事実も、裏を返せば、想いは一つ。

誰かにとっての理想が、必ずしも自分の理想と合致するとは限らない。

違う身体で生まれたからには、やはりそこは対話で空白を埋めていくしかないのだ。

自分の弱さをさらけ出すのは、誰だって恐い。
その勇気を、この人となら持ちつづけていける。
そう思う相手こそ、運命の相手なのかもしれない。

風は吹いている。
あとは、栞を掴むだけ。

哲学と、優しい聖母のような少女との、優しいひととき。
あなたも、味わってみてください。

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