概要
王女として生まれながら「男子のみ継承権あり」の国法により見捨てられた少女が、魔術で性別を変え、やがて祖国を捨てるまでの物語。エステリア王国の王女ファリスは王宮の日陰に追いやられ、両親からの愛を知らずに育った。唯一の心の支えは没落貴族の娘である従者ケイシー。十歳の誕生日、両親はファリスに告げる──「お前を男に変える魔術がある」と。だがそれは愛情ではなく、世継ぎへの執念だった。十五歳で男性となったファリスは王太子として認められるが、両親が不妊治療の霊薬を手に入れたことで状況は一変する。「本物の」男児が生まれれば用済み──そう囁かれていることを知ったファリスは、従者と共に敵国への亡命を決意する。
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