季節をゆくシェード

みぃ

冬を描写






窓をそっと開けるとき 夜の帳が静かに引いてゆく

凍てつく一番星の淡い残像と 新しい空の冷たい息吹

キラリ キラリと 白く細い霜が光りだす


湯気の立つパンの匂い 淹れたてコーヒーの温もり

テーブルの上の小さな花が そっと微笑みかけている

今日という日を包む光は いつもと変わらぬやさしさで あなたのこころの深い場所に そっと 灯りをともすでしょう

さあ 顔をあげて 息を吸いこんで   こころおだやかなる 朝の調べに身をゆだねて

ふと 窓越しに外をみれば 夏を越えた

シェードが ゆらりと淡く 揺らめいている


それは夏の熱を思わせる

仄かに 色褪せ 震えているよ


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季節をゆくシェード みぃ @miwa-masa

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