第4話

「具体的に超能力クラブを結成て何するの?」


「そうだな。超能力者を保護する及び超能力を守る」


「うん、でもそれってどうやって超能力を見分けるの?」


「超能力者特有の力の流れ。目を集中させてみるとどういう超能力が動いてるか作用してるかわかるんだよ。超能力の流れて僕は呼んでる」


「はあ」


「試しに僕が使ってみせるよ」


僕は超能力をはあと集中させると他の客にあるしなびたフライドポテトがサクサク触感に変わったのだった。


「へえ。これが超能力の流れ」


フライドポテトの周りにフワフワとしたものが見えた。これが超能力の元。常人の肉眼では見えないエネルギーなので僕たちにしかそれは見えない。超能力を作用する時に現れるので超能力作用て読んでいる。


「どうだ。わかったか?」


「凄いというか能力多くない?私なんてせいぜいサイコキネシスとあとトレースくらいだよ」


「トレース?それなんだ」


「他人の動きを一瞬で真似る事ができるんだよ例えば」


彼女はシャーペンを握ると紙を出しありえないスピードでスパスパと先程のフライドポテトを完璧に模写した。


「これがトレース?」


「そう」


自分にはちょっと無い能力なので若干、嫉妬をしそうになったが、まあ超能力の数では自分が圧倒してるのでよしとする。


「でもねえ、」


「うん?なんか気になる事があるのか?」


「そうじゃなくて、さっき超能力を判別するとか言ってたよね?」


「それがどうした」


「なんかさっきの超能力のエネルギー。どっかで見たことあるような」


「うん?」


僕は疑問ながらも彼女の言葉を見送った。彼女は何か悩んでいる様子だった。そして僕は気になったのでテレパシーを使った。


(どこかで見たことあるような)


テレパシーをしてもその正体はわからなかった。どうやら既視感があるようだ。ならば少々疲れるが第二段階テレパシーで彼女の深層意識を探る。


目を閉じるともぞもぞと文字や記憶が流れた。





カレーうどん     トイレ  どこかで見たことある   こぼす瞬間

  既視感  こぼす   漫画    物が無くなる  水

 本当にそれは特別な物なのか?    メスト・エジル ラベンダー

超能力 猫



頭の中に断片的な情報が流れてきた。深層意識の中で彼女がリンクする物を判別する。しかし、どれも決定的にはならない。テレパシーは第三段階までは可能。

第三段階になると記憶そのものを読み取ることができるが、同時にトラウマも摂取してしまう為、ほとんどやらない。


「はああ、はああ」


僕はテレパシーの世界から帰ってくると相当息切れしていた。テレパシー能力は相当に疲れるからだ。

しかしテレパシーの世界から戻ってきたのは良いが、全くテレパシーと合致しない。


「大丈夫?」


「ああ。大丈夫。ちょっとトイレに行く」


僕はトイレに行った。スタスタと歩くと前の覚醒状態が未だに続いていた。ドアを開けると、オッサン2人がトイレで小便をしていた。


僕が洗面台の前に立つと、顔が真っ赤になっていた。


「ちょっと尿漏れがうわ」


「歳すね」


オッサン二人が尿漏れしたとかを話ていた。はっきり言って全く興味がなかったが彼らを何を思ったのか見ると、


「うん?」


今、彼らの膀胱付近で何か超能力のエネルギーがあったのが見えた。いや見間違いじゃない。尿漏れした膀胱にあのサイコキネシスと同じエネルギーを感じた。


オッサンたちは僕に興味がないように通り抜けると僕はまたもや何を思ったのか透視能力でオッサンのズボンを透視した。


「うえ」


ズボンの中には尿漏れしたパンツが見えた。やはり後悔した。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

この世界は超能力者が多すぎる tootot @tootot

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ