第6話 最終回 大真王

 些細な虐めから国家侵略まで強き者が弱き者を害そうとすると、自分が罰を受ける現象が世界中で次々と起こっていった。


 その度に我の元へ感謝の念が次々寄せられてくる。

「私を虐めから救ってくださってありがとうございます」

「「「「「我々の国を救ってくれてありがとう」」」」」



こんなはずではなかった。これでは【邪神グローガ―】から強大な悪の力を貰った意味が無いではないか!


 邪神は言っていた。人間の阿鼻叫喚を見せてくれと。このままではせっかく邪神から頂いたこの力を返さないといけないのではないか?


そうこうしているうちに【大魔王ヘクソンガー】にノーベル平和賞を与えようなどというふざけた話が出て来やがった。

いらんいらん、そんなもの!

ふざけるな、我は悪逆非道の【大魔王ヘクソンガー】だぞー‼


そしてとうとう新生国連に我の銅像が立ってしまった。しかも名前が【大王】になっておった。なんてこった。


そうだ、こなったらこの世界を滅ぼしてやろう‼……


はてさてこの結果は如何に?邪神のみぞ知る。


完結です。






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短編 俺は大魔王 霞千人(かすみ せんと) @dmdpgagd

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