もしもやり直せるなら、今度は嘘をつかない
@tensairaityann
第1話七海と祐希
あらすじ
つばさ学園高等部一年生小浦七海(こうらななみ)は美人でおとなしい子だけど友達が全然いない。唯一の友達と言ったら親友の遠藤愛美(えんどうまなみ)と幼馴染の西野祐希(にしのゆき)。だけどある日、祐希は交通事故にあって亡くなってしまった。みんなはなぜか祐希が覚えてない、記憶から消え去ってしまったのだ。七海まで。ところが、ある放課後七海は幽霊になった祐希に会いました。だけど七海は祐希の事覚えていない
ーこのあと二人はどうなるのかー
第一話スタート
ーー七海ーー
「ねえ、本当に俺のこと覚えてないのー?」「覚えてないじゃなくて し ら な い」私はつばさ学園高等部一年生。今屋上で幽霊さんとおしゃべりしてる。いや、しつこく聞かれてる。「本当にー?俺の事知らないのー?」って。「あー!もう!だから知らない!名前も知らない!」まじでこの幽霊さんは何を言っているの?人間違いなんじゃないの?
「あぁー、しょうがないなー。俺は祐希だよ。」残念そうに手をポケットにつっこんだ。
シャリン。鈴の音だった。幽霊さんのズボンを見たらクマと鈴のキーホルダーがあった。これ私も持ってる、、、「このキーホルダー、、、」遠慮ぎみに言った。「え?あ、これか。生きてたときに幼馴染から貰ったんだ。おそろいだよって言いながらくれたんだよ。」懐かしそうに幽霊さんはキーホルダーを見た。「ふーん」たまたま同じってやつか。幽霊さんの顔を見てたらなんだか悲しい?気分になってきた。「祐希くん」「え?」幽霊さん、いや、祐希くん、は驚いた声だった。「祐希くんって呼ぶね。今日から友達。」自分でもびっくりした。自分から友達になろうなんてめったに言わない。てか、言ったことない。祐希くんは「うん。よろしくな。」と言ってくれた。夕日に照らされて赤色になった透けてる祐希くんの顔はほほえんでいた。だけど、その顔はどこかさびしそうだった。なんだかこの顔どこか見たような気がした。すっごく懐かしい、祐希くんとは会った事ないはずなのに。
ーー祐希ーー
俺は西野祐希。元つばさ学園高等部一年生だ。
今日幼馴染に会った。だけど相方は俺の事知らな顔してる。みんなが俺の事を忘れても全然構わない。だけど幼馴染、つまり、七海には忘られたくない。「ねえ本当に俺の事覚えてないのー」何度も聞いた。だけど七海は「知らない」
「知ってるわけないわよ!」「し ら な い」「名前も知らない!」ってしか言わない。もういいや。あきらめる。「しょうがないなー、俺は祐希だよ。」わざと苗字を言わなかった。名前だけ言えば思い出してくれるかもと思ったからだ。だけど、七海は思い出したっていう雰囲気はゼロ。さびしいなぁ。手をポケットにつっこんだ。シャリン。鈴の音。俺はこの音大好き。生きてた頃に七海から誕生日プレゼントでもらったキーホルダーだからだ。しかも七海とおそろい。くれた時はすっごく嬉しかった。
あぁあ、告っとけば良かったなあ。「そのキーホルダー、、、」七海の声。「え?あ、これか。生きてた時に幼馴染からもらった。おそろいって言いながらくれたんだよ」意味ないことを言った。「祐希くん。」え?自分の耳を疑った。生きてた時に七海にそう呼ばれてたから。「今日から友達ね。」えええ?七海が自分から?
その顔は真剣だった。優しい表情でもあった。
嬉しかった。だけど、今日からというところに引っかかった。さびしい。嬉しい。さびしい。
「うん。よろしくな。」目頭が熱くなって、七海がぼやけて見えた。
もしもやり直せるなら、今度は嘘をつかない @tensairaityann
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。もしもやり直せるなら、今度は嘘をつかないの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
参加中のコンテスト・自主企画
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます