概要
世界が終わる夜、俺だけは子供の手をつかんだ。
夜、一つの都市が消えた。
空に現れた“光”に、人々は魅入られ、
逃げることすら忘れて焼かれていった。
そんな中、
「主人公になりたかっただけ」のモブ高校生だけが、
最後まで誰かを助けようとして死んだ。
そして目を覚ます。
異世界の伯爵夫人の胎内で。
だが彼は人間として転生できなかった。
肉体を持たず、怪物になっていた。
鏡に本性を映し、
屋敷に呪いを広げ、
腐った人間たちを侵食していく怪物。
それでも彼は、
虐げられる伯爵夫人だけは守ろうとする。
これは、
主人公になれなかった少年が、
人間をやめても誰かの味方であろうとする物語。