パチンコ屋でギャルがなぜか俺に話しかけてくる件について

よるあんどん

第1話 -100K

どうしてこうなった...


周りからのキュインキュインと大当たりを知らせる騒音に殴られた俺は天を仰いだ。


「お兄さん大丈夫?さっきから顔面蒼白で白目むいてるけど。まじウケるwww」


隣の台で打っていた褐色ギャルのレイカは小馬鹿にした表情で俺に声をかける。

レイカはなぜかいつも俺の隣に座ってくる常連のギャルで切れ長の瞳で俺を

見つめる。


「大丈夫なもんかよ!残り1万しかねぇ...もう辞めようかな...」


財布の中身を確認して、虚ろな目で返事した。


今日は7月7日、ギャンブラーにとって年に一度の特別な日に俺は10万を握りしめて勝負に挑んだ。結果、店のオープンから当たりが1回も引けず、2000Gもハマった

負け犬が産まれたってわけだ。


「大丈夫だって。後1万あるしぃー、まだ舞えるってwww。動画撮ってもいい?」


「おまえ絶対を俺の不幸を見て楽しんでんだろ...メシウマ動画じゃないぞ」


「いいじゃん。どうせ9万負けるのも10万負けるのも一緒でしょ。」


肩まであるカールがかった茶髪を揺らしながらレイカは俺の席の後ろまで

スマホをもって移動してきた。

同時に俺の肩に2つの柔らかく大きなものがぶつかった。


俺は当たったものの正体はすぐに分かった。

彼女の方はスマホのカメラ機能の操作で気付いていないようだった。


1万円を惜しんで帰るか、それとも1万円分打ち終わるまでの

時間このたわわを堪能するか悩んだ俺は結論を出す。


このたわわを堪能して、負け分を取り戻す!


俺はサンドに最後の1万を投入する。


その後、10万負けた上にギャルの胸が当たって終始鼻の下を伸ばしている動画が

ネットに拡散され、プチバズりしていることを職場の同僚を通じて知り俺は

数日寝込んだ。

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パチンコ屋でギャルがなぜか俺に話しかけてくる件について よるあんどん @yoruandon

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