変わりたいあなたへ〜心が軽くなると、体も軽くなる〜

白雪 愛琉

第1話

◆登場人物(主要4名)


◆主人公:夕依(ゆい) 22歳


ダイエットに何度も失敗。

ストレス食いと自己否定が悩み。

「痩せたい」より、「変わりたい」が本音。



◆案内人:ミラ(未来の自分)


夕依の“10年後の姿”。

落ち着いていてやさしい。

心理学と脳科学に詳しい。

夕依にだけ姿が見える。



◆親友:柚音(ゆのん)


現実的で明るい。

夕依の変化を近くで見守る“読者目線”担当。



◆謎の存在:影(かげ)


夕依の「不安」「ストレス」「自己嫌悪」が形になった存在。

食欲を煽り、落ち込ませ、挫折させようとする“心理的な敵”。

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◆序章 — 「今日もまた失敗した」


 夕依(ゆい)は、ため息まじりにコンビニの袋を見下ろした。

中には、予定にはなかったスイーツが三つ。


「また……やっちゃった」


 今日は昼休み、仕事でちょっとしたミスをして上司に軽く注意された。

それだけのことなのに、胸の奥で何かがざわざわして、気づけば甘いものを抱えてレジに並んでいた。


 ストレス食い。

もう慣れすぎて言い訳すら思いつかない。


「痩せなきゃ、って思ってるのに」


 心の中で呟いたとき、背後から声がした。


『夕依、それは“食欲”じゃなくて“SOS”なんだよ』


 驚いて振り返ると、そこには――

自分とよく似ているけれど、少しだけ大人びた女性が立っていた。


「……誰?」


『ミラ。あなたの未来の姿』


 女性はやわらかく微笑む。

彼女の目元には、今の夕依にはない落ち着きと余裕があった。


「未来の……私?」


『そう。そして、あなたを助けに来たの』


 夕依は呆然としながらも、なぜか怖さはなかった。


『あなたが今戦っているのは、ダイエットじゃない。

 “影(かげ)”――心の奥に住みついた不安や自己否定。

 食べたくなる衝動は、その影が叫んでいる証なの』


 ミラはそう言って、夕依の肩に手を置く。


 すると突然、夕依の背後で黒いもやが揺れた。


 もやは笑った。

低く、ねっとりと、ささやくように。


『どうせ無理だよ夕依。おまえは何度も失敗した。

 また食べればいい。楽になれるよ』


 夕依の喉がひりついた。

これが――私の「影」?


『大丈夫。私はあなたが“変われた未来”そのもの。

 一緒に影を弱らせていこう』


 ミラは、そっと手を差し伸べた。


『物語は今日から始まる。

 痩せるためじゃない。“あなたを好きになるため”の旅が』


 夕依は震える指で、その手を握った。


 これが――

彼女が“生まれ変わる物語”の第一歩だった。

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◆第1章


「影が嫌う数字たち ― ダイエットの“本当の基礎”」


 翌朝、夕依はソファに座り、メモ帳を広げていた。

するとどこからともなく、ミラが隣に現れた。


『よし、今日は“影が一番嫌うもの”を教えるね』


「……嫌うもの?」


『そう。数字と事実。

 影は“なんとなく不安”“なんとなく太った気がする”って曖昧さを好む。

 でも、数字を知ると弱るの』


 ミラはメモ帳を指さした。


『まずはここから。ダイエットの“地図”を作ろう』



◆1:まずは BMI(基礎中の基礎)


ミラはペンを取り、さらさらと書く。


BMI = 体重(kg) ÷ 身長(m)²


『これは体格のざっくり目安。

 たとえば身長158cm、体重60kgなら……』


60 ÷ 1.58² = 24.0


『22が“病気しにくい黄金値”と言われていて、

 20だと美容体重、18がシンデレラ体重。』


「私……どこ目指せばいいの?」


『未来のあなた=私 は、“美容体重くらい”を保ってるよ』

ミラは微笑んだ。


影は舌打ちする。


『数字なんか気にしたってムダだよ』



◆2:体脂肪率と体脂肪量


ミラは次のページを開く。


体脂肪量(kg)=体重 × 体脂肪率 ÷100


『これが本当に落としたい部分。

 見た目に影響するのは体重より“体脂肪”。』


「でも体脂肪率ってどう出すの?」


ミラは式を書く。


体脂肪率(%)=1.20×BMI + 0.23×年齢 −10.8×性別 − 5.4

(女性=性別0、男性=1)


『体重計がなくても大体わかるよ。』


影が揺れながら低く言う。


『そんな計算、続かないよ』



◆3:除脂肪体重(筋肉・骨など脂肪以外の重さ)


夕依が首をかしげると、ミラは言った。


除脂肪体重=体重 × (100−体脂肪率) ÷100


『筋肉の量が多いほど代謝が上がるの。

 だから、ダイエットは“筋肉を守る戦い”。』


さらに、


筋肉量 ≒ 除脂肪体重 ÷ 2


『だいたいこのくらいで計算できるよ』



◆4:基礎代謝と総消費カロリー


ミラは夕依の肩を軽くたたいた。


『ここ、重要。“これ以上減らすとしんどいライン”を知るの』


基礎代謝量(女性)=体重 × 21.5


そこに、


総消費カロリー=基礎代謝量 × 活動レベル


活動レベルは

・低い:1.2

・普通:1.5

・高い:1.75〜2.0


『夕依は今の生活なら1.5くらいかな』


影が横からすかさず言う。


『でもどうせ運動しないんだろ?』



◆5:1日の摂取カロリー目安


ミラは影を無視して書き続ける。


『脂肪を落とすなら……』


摂取 < 消費


『−300〜−500kcalが“健康的に続けられるライン”。』



◆6:最強のバランス「PFCバランス」


ミラは3色のペンを取り出した。


◆たんぱく質:20〜25%

◆脂質:20〜30%

◆炭水化物:50〜60%


『何を食べれば?という迷いが消える黄金比。』


さらに実用式。


たんぱく質:体重×1.2〜1.8g

炭水化物:総kcal×0.5÷ 4

脂質:総kcal×0.25÷ 9


『これさえ守れば、体は自然に締まるよ。』



◆7:内臓脂肪レベル


ミラは静かに言う。


『お腹に出る“危険信号”も見ておこう。』


VFA=0.72×BMI+0.15×年齢−5.7(女性向け)

※100cm²以上は要注意



◆8:目標計画の作り方


ミラは最後のページに書いた。


目標期間=(落としたいkg×7200)÷(1日のマイナスkcal)


必要日数=(現体重−目標体重)×7200 ÷(消費−摂取)


『“いつまでに”が分かると、影は弱るの』


影は苛立って形を揺らした。


『うるさい!数字で安心なんかするな!』



◆9:ミラが言った“最も大切な公式”


ミラはペンを置き、夕依の目を真っ直ぐ見た。


『夕依。ダイエットに必要な式はいろいろあるけどね、

 一番大事なのはこれ』


 ミラは胸に手を置いた。


「数字を知る=自分をコントロールできる」


『影は“曖昧な不安”が大好物。

 でも数字を知った瞬間、不安はただの情報になるの』


夕依はメモ帳を握りしめた。


「……こんなに“見える化”できるんだ」


『そう。これは“戦うための武器”。

 必要なのは、完璧じゃなくて、理解しようとする姿勢だけ。』


影は苦しそうにゆらゆらと揺れた。


『数字なんて……知りたくない……』


ミラは夕依の手を取り、静かに笑った。


『大丈夫。今日は“影が一番嫌う章”をクリアしたよ。』


夕依の胸に、小さな光が灯った。


これが、

自分の体と心を理解する第一歩だった。

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◆第2章


「影を眠らせる ― 食欲の正体と体のリズム」


 夕依は朝の光に包まれながら、昨日のメモを見返していた。

数字で整理したら、少し影が小さくなった気がする。


 しかし、台所に立つと、また小さなざわざわが胸に湧く。

「お腹すいたかな…?」

不安が食欲のフリをして忍び込む。


そのとき、ミラが静かに現れた。


『夕依、今日は“影の本体”を見せよう』


「影の本体…?」


『そう。食欲はただの空腹じゃない。

 脳が作った“ホルモンの合図”なんだよ』



1:食欲を操るホルモン


 ミラはホワイトボードに図を書きながら説明した。

• グレリン:お腹が空いたときに出るホルモン

→ 影が操る「今すぐ食べろ」スイッチ

• レプチン:満腹になったときに出るホルモン

→ 影はこれを無視させるように働く

• コルチゾール:ストレスホルモン

→ 高いと甘いものを欲しがる


『要するに、影はホルモンの波に乗って、私たちを揺さぶるの』


夕依はペンを走らせた。


「つまり、私がストレスでチョコを食べちゃうのは…影のせい…?」


『ちょっと違う。影は演出家。

 本体は脳とホルモン。私たちが理解すれば、影はただの背景になる』



2:入浴でホルモンを整える


ミラはシャワー室を指さした。


『お風呂は、ホルモンのリセットタイム』

• 体温を上げる → 睡眠ホルモン メラトニン が夜に分泌されやすくなる

• 副交感神経を優位にする → ストレスホルモン コルチゾール を下げる

• リラックス → 血流がよくなり代謝もサポート


『ぬるめのお風呂にゆったり浸かるだけでも、影は小さくなる』


夕依はお湯に手をつけて、肩の力を抜く。


「なるほど…温まると、心も落ち着く…」


『それに、睡眠にもつながる』



3:睡眠とダイエットの関係


 ミラはベッドの上に座り、図を描く。

• 睡眠不足 → コルチゾール↑ → 甘いもの欲が増える

• 睡眠不足 → レプチン↓ → 満腹感が鈍る

• 睡眠不足 → グレリン↑ → 空腹感が増す


『だから、睡眠は“影を弱らせる最大の武器”なんだ』


夕依は目を丸くした。


「寝るだけで、食欲までコントロールできるの?」


『ただ寝るだけじゃなくて“質の良い睡眠”が重要。

 お風呂→照明を暗くする→同じ時間に寝る、で脳がリズムを覚える』



4:脳科学×食欲の心理


 ミラは食卓に座った夕依に問いかける。


『おやつを食べたいとき、何を感じてる?』


「えーと…寂しい…かな」


『そう、それは“心の空腹”だよ』

• 心の空腹 → 本当の栄養じゃなく、甘いものやジャンクを欲しがる

• 数字とホルモンで満たす → 本当の空腹は脳で解決できる


『つまり、食べる前に「これって体の空腹?心の空腹?」を考えるだけで、影は少し弱くなる』



5:今日の実践ワーク


ミラは手帳を渡す。

1. 夜お風呂に15分以上入る

2. 寝る前のスマホは消す

3. 就寝・起床をなるべく同じ時間に

4. 食べる前に「心の空腹か、体の空腹か」を書き出す


『これで影は減点される。小さな成功体験を積もう』


夕依はペンを握りしめる。


「わかった…数字だけじゃなくて、生活リズムも私を守るんだね」


影は小さく揺れながら、もごもごとつぶやく。


『ちっ…思ったより手ごわい…』


ミラは微笑み、夕依の肩を軽く叩いた。


『いいね、今日で影は少し弱った。

 次は“食べ物の選び方とPFCバランス”を攻略するよ』


夕依は小さく頷き、手帳に今日の記録を書き込んだ。

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◆第3章


「魔法の小瓶 ― サプリと薬で影をコントロール」


 夕依は今日も影に胸をざわつかせながら、キッチンのテーブルに座っていた。

ミラは冷蔵庫の前で、小さな瓶を手にして現れる。


『さあ、今日は“魔法の小瓶”について話そうか』


「魔法の……?」


『そう。サプリメントや薬も、正しく使えば、影を弱らせる手助けになる』


影がひそひそと耳元で囁く。


『また怪しいものに頼るのか……?』


ミラは微笑んで影を見返す。


『頼るんじゃない。使いこなすの。科学と心理を組み合わせてね』



1:サプリメントの役割


 ミラは小瓶を並べながら説明する。

• プロテイン(たんぱく質補助)

 → 筋肉維持・代謝アップ

• マルチビタミン・ミネラル

 → 代謝・ホルモンバランスの補助

• オメガ3脂肪酸

 → 脳の神経伝達を助け、ストレスや過食を抑える

• 食物繊維サプリ

 → 腸内環境を整えて満腹感をサポート


『ポイントは、補助であること。メインは食事と生活習慣だよ』


夕依は小瓶を手に取り、少し安心した顔をする。


「補助なら、私でもできそう…」



2:薬の使い方(市販薬・漢方)


 ミラはゆっくり語りかける。


『市販薬や漢方も、正しく使えば味方になる』

• 便秘薬・整腸薬:腸内のゴミを減らして代謝サポート

• 漢方(防風通聖散など):脂肪燃焼やむくみ軽減

• 睡眠改善薬(必要に応じて):睡眠不足による過食を防ぐ


『ただし、自己判断は危険。用量やタイミングを守ることが大事』


影はむくっと現れて、嫌そうに舌打ちする。


『薬でごまかしても意味ないよ……!』


ミラは落ち着いて答える。


『ごまかすんじゃない。味方にするの。

 数字と習慣を見ながら、必要な時にだけ使うんだ』



3:サプリと薬を組み合わせる心理学


ミラは夕依の目を見て話す。


『ポイントは“安心感”を作ること』

• 「今日の摂取量はこれだけ」と管理できる

• 「足りない栄養は補える」と知っているだけで不安が減る

• 安心 → コルチゾール(ストレスホルモン)減 → 甘いもの欲減


夕依は納得する。


「なるほど…サプリも心理的に役立つんだ」


『そう。影は不安をエサにする。

 だから、不安を減らすだけでも影は弱る』



4:今日の実践ワーク


ミラは夕依に手帳を渡す。

1. 今日の食事を3食記録

2. 足りない栄養素をサプリで補う

3. 「今日はサプリを使って影を弱らせた」と自己肯定感をつける

4. 就寝前にサプリと薬の使用タイミングを整理


夕依はペンを握りしめる。


「数字だけじゃなくて、生活をサポートする武器が増えたんだ…」


影はもごもごと不満そうに揺れる。


『まだまだ…私の方が強い……!』


ミラは微笑む。


『影はまだいる。でも、少しずつ弱ってきたね。

 次は“食事の黄金比と1日のプラン”を攻略するよ』


夕依はうなずき、未来に少し希望を感じた。

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◆第4章


「影を打ち負かす日 ― ダイエットの成果」


 夕依は朝の光で目を覚ました。

昨日の夜、手帳に書き込んだ目標を思い出す。


『今日こそ……』


 ミラは静かに隣に現れる。


『昨日のサプリ・睡眠・入浴の習慣、ちゃんと守れたね』


夕依は小さくうなずく。

影はもやもやと形を変え、前より弱々しい。


『まだ……食べたい……でも……』


ミラは微笑んで言った。


『さあ、成果を数字で確認しよう』



1:体重・体脂肪率のチェック


 夕依は体重計に乗る。

• 体重:60kg → 57kg

• 体脂肪率:28% → 25%


『わあ……減ってる!』

数字を見た瞬間、影がびくっと揺れた。


『うそ……!こんなはずじゃ……』


『ほらね、影は数字に弱い』

ミラは微笑みながら、続ける。


『目標体重・美容体重まで、あと少し。数字を味方にすると心も強くなるよ』



2:筋肉・除脂肪体重の維持


 次に夕依は筋肉量を確認。

• 除脂肪体重:43kg → 42.5kg

• 筋肉量 ≒ 除脂肪体重 ÷ 2 → 21.25kg


『筋肉を減らさずに脂肪だけ落とせた!』

ミラはうなずく。


『筋トレとたんぱく質補給、そしてPFCバランスの賜物だね』


影はくすんだ黒もやになり、もうほとんど揺れない。



3:体内リズム・ホルモンの成果


 ミラは夕依の睡眠記録を見ながら言う。


『お風呂+睡眠リズムでコルチゾールが下がり、甘いもの欲も減ったね』

• 就寝時間:23時 → 22時半

• 起床時間:6時半 → 6時

• 食欲スコア(自己申告):7 → 4


『体も心も整ってきた証拠』


夕依は鏡を見て、少し誇らしげに微笑む。



4:心理的変化


 柚音が夕依に話しかけた。


「すごいじゃん、見た目も変わったけど、なんか雰囲気が違う」


夕依は自分でも驚いた。

• 自己否定の言葉が減った

• “どうせ無理”が消えた

• 影に支配されなくなった


『これは……数字と行動、両方の成果だ』


ミラは手帳を閉じ、夕依の肩に手を置いた。


『影は完全には消えないけど、コントロールできるようになったね』


影は小さく縮み、かすかな声で呟いた。


『くっ……やっぱり……おまえ、強い……』


夕依は深呼吸をし、静かに笑った。


「うん……もう、怖くない」



5:今日の実践ワーク(成果の振り返り)

1. 体重・体脂肪率・筋肉量を記録

2. 食事・サプリ・運動の達成度チェック

3. 心理状態と影の強さをメモ

4. 小さな成功体験を自分で褒める


『これを続ければ、目標体重・体脂肪率はもちろん、心も強くなる』

ミラは夕依の手を握り、微笑む。

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◆最終章


「影を味方に ― ダイエットの先にある自分」


 夕依は窓の外を眺めながら深呼吸をした。

朝の光が部屋に差し込み、心地よい静けさが広がる。


 ミラがそっと現れた。


『夕依、ここまで来たね。もう影は怖くない』


影は小さく黒いもやのまま、微かに揺れているだけだ。


「怖くない……うん、そうだね」

夕依は自分の胸の中で、影がもはや支配していないことを感じた。



1:数字と習慣が生んだ自信


 体重・体脂肪率・筋肉量…すべての数字は、夕依に確かな手ごたえをくれた。

• 体重:60kg → 54kg

• 体脂肪率:28% → 22%

• 筋肉量:21kg → 21kg(維持)


『数字は敵じゃない。味方になるんだ』

ミラは微笑む。


『毎日の小さな選択が積み重なって、大きな結果になったね』


夕依は自分の変化をかみしめた。

以前の「どうせ無理」という影の声はもう聞こえない。



2:生活習慣の定着


 入浴・睡眠・食事・サプリ・運動…すべての習慣が自然になっていた。

• ぬるめのお風呂でストレス解消

• 就寝・起床はほぼ同じ時間

• 食事のPFCバランスとタンパク質量を意識

• サプリで不足栄養を補充


『体と脳が整うと、心も安定する』

ミラが指摘する。


影はくすんだ黒もやで、ほとんど存在感がなくなった。



3:心理の変化


 夕依は手帳を開き、振り返る。

• ストレスで食べ過ぎることがほとんどなくなった

• 自己否定が減り、「変われる自分」に自信を持てる

• 甘いものや間食の誘惑に負けても、罪悪感は最小限


『影は完全に消えなくても、あなたがコントロールできる』

ミラは優しく言う。


「うん…もう、怖くない」



4:未来への展望


 夕依は外に出て、朝の空気を吸い込む。

かつて怖かった影は、もはや背中に小さく寄り添うだけだ。


『これからも体と心を観察して、数字と習慣で自分を守る』

ミラは未来の自分として、夕依にそっと手を置く。


「ありがとう……ミラ、私、やれるね」


『うん。これからは自分自身が案内人だよ。影が出てきたら、また一緒に戦えばいい』


 夕依は小さく微笑んだ。

自分を信じる力が、体も心も包んでいる。


影は最後に小さくうなずき、静かに消えていった。

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付録


BMI

体重(kg) ÷ (身長(m)×身長(m))

体重: ___ kg / 身長: ___ m → BMI: ___

標準体重

身長(m)×身長(m)×22

___ kg

美容体重

身長(m)×身長(m)×20

___ kg

シンデレラ体重

身長(m)×身長(m)×18

___ kg

モデル体重

身長(m)×身長(m)×17

___ kg

体脂肪量

体重(kg)×体脂肪率(%) ÷ 100

___ kg

除脂肪体重

体重×(100−体脂肪率) ÷ 100

___ kg

筋肉量

除脂肪体重 ÷ 2

___ kg

基礎代謝量(BMR)

女性: 体重×21.5 / 男性: 体重×24

___ kcal

総消費カロリー(TDEE)

BMR × 活動レベル

活動レベル: ___ → TDEE: ___ kcal

内臓脂肪レベル(VFA)

0.72×BMI+0.15×年齢−5.7

___ cm²

1日の減量目安

目標減量(kg)×7200 ÷ 期間(日)

___ kcal/day

目標期間計算

(現体重−目標体重)×7200 ÷ (1日消費−摂取)

___ 日



ぬるめ入浴達成 ○/×

メモ

睡眠7時間以上達成 ○/×

メモ

運動(筋トレ・有酸素)達成 ○/×

メモ

食事のPFCバランス

サプリ摂取達成 ○/×

メモ

影の強さ(不安や欲)(1〜10)達成 ○/×

メモ



食物繊維(g)

P(g)

F(g)

C(g)

水分(L)

心の空腹

P(g)

F(g)

C(g)

体の空腹

P(g)

F(g)

C(g)

カロリー

P(g)

F(g)

C(g)

間食

P(g)

F(g)

C(g)



プロテイン

筋肉維持・代謝UP

朝・運動後

マルチビタミン

栄養補助

過剰摂取注意


オメガ3

脳神経・ストレス軽減

食事と一緒

食物繊維サプリ

満腹感・腸内環境

食前


便秘薬・整腸薬

腸内環境改善

必要時

用量注意


漢方

脂肪燃焼・むくみ軽減

朝・昼

用法注意


睡眠補助薬

睡眠改善

就寝前

医師相談推奨



今日の自己肯定感(1〜10)

___

今日のストレス・不安の原因

___

今日の小さな成功体験

___

今日の影を弱らせる行動

___



体重変化達成度

メモ


体脂肪変化達成度

メモ


筋肉量変化達成度

メモ


睡眠・入浴・運動・食事・サプリ実践度達成度

メモ


心理状態(影の強さ)達成度

メモ


1ヶ月目標振り返り


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