第一話 魔法少女は救世主
異世界転移、神様や、ヒロイン等に転移させられ、最強の力を手にする代わりに、元の世界に変えることのできず、(たまにできるのもある)それでもその世界を愛して世界を守ったり冒険したりする(例外あり)わけだが、結局は創作。主人公の能力や人間関係等々、ご都合主義な展開が多かったりする。
この世界ももしかしたら誰かによって作られたものかもしれないなと思いながら現在の状況を整理するのだった。
そう、いわゆる異世界に来てしまったらしい。
よくあるコンクリート製の一軒家が木造建築に様変わりし、部屋の本、パソコン等の物は別のモノに変わってしまっていた。
そしてもう一つ大事なことが…
どこを探しても姉さんがいない…?!
姉さんの部屋にも、リビングにも、どこにも姉さんの姿がないのだ..
「っ…どこに…」
『うわぁぁぁぁぁ…!?』
家の外から無駄に甲高い声が聞こえた。
もしかして姉さん!?この声はどこから…
『誰かぁぁぁぁぁ?!』
あれ…??この声は別に姉さんの声でもないような…どちらかといえば男よりの悲鳴なような..?でも女の子の…んー…??いってみるか..
「そこの女の子…?男の子…?どっちでもいいから助けてぇぇぇ!!」
「………うさぎ??と真っ黒の化け物??どういう状況?」
「無駄に冷静にならなくていいから助けてよ?!」
玄関を出てみると時計を握りしめ、うずくまってるうさぎとそのうさぎに襲いかかる黒いモヤのかかってどんな見た目か分からない化け物。
助けろって言われてもこの状況をどうにかする方法なんて…
「方法ならある!この時計を使ってみてほしい!……本当はあのお方に渡さなきゃいけないけど…背に腹は変えられない!一か八かだ!この時計のてっぺんのボタンを!」
うさぎから受け取った時計を見ると、懐中時計みたいな見た目で確かにボタンはある。
あるが…これでどうにか出来るのだろうか…
おそらく狙いはうさぎではなく時計だったであろう化け物は、うさぎへの興味をなくしてこちらに突っ込んできた?!
「………本当はあのお方にしか使えない代物だけど…何故かコイツなら使える、そんな気がしたんだ。コイツに全てを賭けるしかない…よね。」
するとうさぎはボロ雑巾のような見た目だが立ち上がり…
「早くボタンを…!その時計をソイツに取られちゃいけない…!」
「っ……分かったよ!押せばいいんでしょう!!」
ボタンを押すと、蓋が開き、時計が急速に回りはじめ、僕の身体が光に包まれて…!?
気がつくと僕の髪が銀髪に、服も赤と白を基調としたワンピースのようなドレスのような服に様変わりしていた。
「何……これ??」
「やっぱり女の子だったんだ!丁度よかった..。
君は今からこの世界を救う救世主だよ!」
……これも異世界転移のテンプレみたいなことなんだろうか。
そんなことを考えながら、僕を置いてきぼりで物語は進んでいくのであった。
アリスは魔法少女を救いたい キャラメルポップコーン @siina114
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。アリスは魔法少女を救いたいの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます