第2話 「憎くて」

「ねぇ、ママ知ってる? ギャオーン!って言ったらしいよ。

 でね、昔、インドや中国で悪事を働こうとして失敗し、日本に逃げたんだ。

 すっごく綺麗な人だったから、鳥羽上皇さん?の寵愛を得られたらしいんだけどね…、

 ある陰陽師に正体を見破られたんだって!

 そして、倒されて、殺生石へと姿を変えたんだよ。」

「シナノは物知りねぇ!いい子。いい子!」

「えへへ、すごい?」

「すごい、すごい!」

「ありがとう、マ…」


 ピカァァァ    ギャオーーン


「え?」

 その日、美しいピリカの町がなぜか壊れた。

 幼い僕には、わけが分からず、ただボーッとしていた。

 家は壊れ、ママもパパも亡くなり、この一瞬で全てを失った。


 ー9年後

「おい、とるなって!やめろって!」

「は?いいだろ、別に。」


 僕は「ゴミ場の盗人」として、有名になっていた。

壊れたピリカの街の裏通りにいる、心が壊れた、UMAを憎んでいる少年だ。

UMA…。


UMA、この言葉は未確認生物のことを指していた、以前は。

今、UMAといえば憎いもの、怪物のことを指す。

UMAは、昔は妖怪などは含まれていなかったが、現在はそれも含む言い方だ。


ーUMAは、実在する。


後から知ったことだが、家族はUMAに殺されたらしい。


憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い……


いつか…兵隊になって、UMAを全滅させてやるっ!

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狐の涙は戦場に落ちて。 宇佐耳 らっきー @RAAKI

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