グラス1杯の相談室

春風秋雄

俺はグラス1杯の相談室をしている

アルコールにあまり強くない俺が、残りがわずかになっていた1杯のグラスビールを飲み干した。

「あ、飲み終わってしまいましたね。じゃあ、今日はここまでということですか。ありがとうございました」

後輩の佐藤が丁寧に頭をさげた。

「まあ、頑張れよ。また何かあったら相談してくれればいいから」

「はい。またお願いします」

佐藤は会ったときに比べて、明るい笑顔で伝票をもって会計をした。


俺の名前は前川悟。33歳の独身だ。住宅販売の営業をしている。仕事柄、土日は休めない。お客さんが家族で展示場に来店されるのは土日などの休みだからだ。一応会社は週休二日制なのだが、会社として休日にしているのは水曜日だけだ。昔から「契約が水に流れないように」と縁起担ぎで不動産業界は水曜日に契約をしないように、水曜休みにしているところが多い。あとは毎月自分でシフトを申請して休みを取っている。そんな関係もあり、なかなか彼女ができない。学生時代はそれなりに彼女もいたのだが、社会人になってからまともにつきあった女性はいない。

俺は会社の同僚や後輩からよく相談される。学生時代から友人や後輩の恋愛相談や、人付き合いの相談はよくのっていた。だからこの会社に入ってからも、悩んでいる人がいれば、ついつい相談にのってしまうのだ。相談内容はまちまちだ。仕事上の相談が圧倒的に多いが、恋愛相談もあり、家族関係の相談もある。時にはプライベートでトラブルに巻き込まれたという相談もあった。大したことは言っていない。ありきたりのことを言うだけだ。相談に来る人のほとんどが、本当にどうすれば良いのかわからないのではなくて、自分はこうしたいけど、本当にそれでいいのだろうかと悩んでいる人だ。だから、俺はその背中を押してあげる程度のアドバイスしかしない。それで本人はとても気が楽になるようだ。もちろん、本当にどうして良いのかわからないという相談もある。その場合、俺でもどうすれば良いのかわからないケースがほとんどだ。そういうケースでは解決策を見つけてくれる人を探す。身内であったり、上司であったり、時には弁護士などの専門家の場合もある。本人は誰に相談して良いのかわからないから俺に相談してくるのだ。誰に相談すれば解決策が見つかるかを教えてあげるだけで、本人としては一筋の光明を見た思いになるようだ。

相談する場所は行きつけのバーにしている。最初の頃は居酒屋などに行って、飲みながら食べながら、というパターンだったが、基本的に俺はアルコールをあまり飲まない。そして相手はどんどんお酒を飲む。すると俺がアドバイスしているのに、堂々巡りになることが多いのだ。何より、いつの間にか俺が何でも相談に乗ってくれるらしいと噂が広まり、次から次へと相談者が現れるようになった。俺の性格から無下に断れないのだが、かといってそれを全部受けていたら、自分の時間がなくなってしまう。だから、バーに行ってグラスビールを1杯だけ頼み、そのグラスが空になったら相談は終わりということにした。時間にして30分程度。長くて1時間だ。まあ、グラス1杯の相談室といったところだ。


めずらしく、篠山瀬里香が俺のところへ寄ってきた。篠山瀬里香は俺と同期で同じ年なのだが、3年間の営業を経験して、今は総合事務に配属されている。美人なのだが、気が強く、上から目線で話すところがあるので、男性社員の多くは彼女のことを苦手としている。だからなのか、彼女もいまだに独身だ。

「前川君、相談室やっているんだって?」

「べつに相談室をやっているわけではなく、たまに色々な人の相談に乗っているだけだよ」

「私の相談ものってくれないかな?」

「篠山の相談って何?」

「仕事関係だけど、詳しい内容は、今はちょっと言えない。それとも、相談内容によっては断るの?」

「そんなことはないけど、篠山が相談なんて何だろうと気になっただけ」

「じゃあ、私の相談ものってくれる?」

「いいよ」

俺は相談のルールを篠山に説明した。お互いに予定はなかったので、今日仕事が終わってからバーへ行くことにした。


バーに入り、いつものグラスビールを頼むと、篠山も同じものを注文した。

「それで相談って?」

俺が促すと、篠山が口を開いた。

「今年配属された川本さんのこと」

川本恵は今年の春に総合事務に配属されたが、その前は営業部で俺の部下だった。

「あいつは扱いづらいだろ?」

「そうなのよ。仕事を覚える気があるのかないのか、ミスを注意しても上の空だし、どう扱えばいいのかわからないの」

「彼女は、表面上はあんな感じだけど、実際は向上心あるよ」

「そうなの?」

「教えたことはちゃんと身についているし、ミスを注意すれば聞いていないようでも同じミスはしなくなる。ただ人にあれこれ言われるのが嫌なんだ。特に篠山の言い方だと反発するだろうな」

「私の言い方が悪いといいたいの?」

「そうだよ。川本に限らず、篠山の上から目線の言い方に反発している後輩はけっこう多いよ」

「え?そうなの?」

「自分で気づいていなかったのか?」

「全然。普通に話しているつもりだったんだけど」

「言い方で相手の仕事ぶりが変わるというのは本当だよ。もう少し話し方を研究した方がいいな」

「そうかあ、ショックだな」

もうそろそろいいかと思い、俺はグラスの残りを飲み干した。

「あ、グラスが空になった。じゃあ、これで相談は終わりということ?」

「そう。じゃあ、帰ろうか」

俺がそう言うと、篠山は伝票を持って立ちあがった。

「グラス一杯の相談室だね」

驚いて俺は篠山の顔を見た。

「どうしたの?」

「いや、ひそかに俺はグラス一杯の相談室と思っていたけど、そう言われたのは初めてだったから」

「何事にもケジメをつける前川君らしくていいじゃない」

篠山が会計をして、外に出た。ヒールのある靴を履いている篠山は並んで歩くと、175㎝ある俺とそんなに変わらない。おそらく170㎝くらいはあるのだろう。パッと見は、いい女なんだけどなと思う。

「前川君、こんどは相談ではなくて、同期として飲みにいこうよ」

「俺は飲めないから」

「じゃあ、食事をしようよ」

「考えておくよ」

交差点に差し掛かったところで、買い物をして帰るという篠山と別れた。篠山は「今日はありがとう」と言いながら手を振って歩き出した。


篠山から相談があると言ってきたのは、前回の相談から2か月ほど経ったときだった。

「親がね、お見合いの話をもってきたの」

「ほー、良かったじゃないか」

「私は、結婚相手は自分でみつけると言っているのに、全然聞く耳をもたないの」

「この年まで自分で見つけられていないからだろ?」

「まあ、そうなんだけど」

「お見合すればいいじゃないか」

「ねえ、私の恋人のふりをして両親に会ってもらうというわけにはいかない?」

「よくドラマとかでみるパターンだな。俺はそんな面倒なことはしない」

「冷たいなぁ」

「相談って、まさか恋人のふりをする依頼のこと?」

「そうじゃなくて、結婚ってしなければいけないものなのかな?」

「なるほど。そういう相談か。今どきは結婚しない人が増えているからね。べつに将来設計さえしっかりしていれば、結婚をしなくてもいいんじゃないかな」

「そうでしょ?女は結婚して子供を産むのが幸せだなんて、考えが古いわよね」

「考えが古いとは思わない。どんな生き物でも子孫を残すという本能があるわけだから、結婚して子供を産むというのは、ごく自然な考え方だ。子供は作らない、結婚もしないという考え方は、言ってみれば人間の本能から逸脱した考え方とも言えるかな」

「前川君と話していると、調子狂うなぁ」

「だったら俺なんかに相談しないことだな」

「そういう意味ではなくて、親に対して反発していた気持ちが萎えてくるということ」

「じゃあ、お見合いする気になったんだ?」

「それはない。それより前川君はどうして結婚しないの?」

「俺の場合は単純に相手がいないだけ」

「じゃあ、独身主義というわけではないんだ?」

「そんな主義は持ち合わせていないよ。良い人に巡り合えたら結婚したいとは思っている」

「じゃあ、私と結婚しようよ」

あまりにも唐突な申出に、俺は篠山の顔を見た。

「お見合でなければ、相手は誰でもいいのか?」

「そんなことはないわよ。前川君のことは入社以来ずっと見てきているから、誠実な人だと思っているし、仕事も優秀で、会社の中でも有望株だから、結婚相手には良いかなと思うもの」

「でも俺のことを恋愛対象としては見てなかったんだろ?」

「結婚って恋愛だけでするものではないでしょ?」

「そんなので俺と寝床をともにできるのか?」

「なんなら、いまから試してみる?」

篠山は勝気な性格のまま、挑むように俺を見てきた。

「いや、やめておくよ。関係をもったら、それなりに責任をもたなければいけない。いまの俺にはそれだけの覚悟がない」

俺はそう言ってグラスのビールを飲み干した。

「あ、飲んじゃった。もう終わりということね。ところで、前川君はこれ以上飲んだらどうなるの?寝てしまうとか?」

「もう時間切れだ」

「これは相談ではなくて、質問なんだからいいでしょ?」

俺は篠山をチラッと見て答えた。

「2杯や3杯では、べつに変わらないと思う」

「じゃあ、そこそこ飲めるんじゃない?」

「酔いたくないんだ」

「どうして?」

「もう帰るよ。今日は俺が払っておく」

俺はそう言って伝票をつかんで立ち上がった。


あれ以来、篠山は度々俺を誘ってくるようになった。しかし俺は食事には付き合わなかった。すると、篠山は相談があると言ってきた。グラス1杯ならいいかと思い、仕方なく承諾した。

「前川君は、飲めば飲めるのに、どうしてあまりお酒を飲まないの?」

「相談があったんじゃないのか?」

「相談もあるけど、この前から気になっていたんだもの。そのグラスのビールがなくなるまではいいでしょ?」

「俺の親父は酒乱だったんだ。あまり強くないくせに、お酒は好きで、酔うと暴言を吐くし、時にはお袋に手をあげることもあった。そんな男にはなりたくないと思っていたんだが、学生時代にコンパで飲みすぎて、隣に座っていた女性に暴言を吐いたらしい。俺は何も覚えていないんだ。それ以来、お酒は1杯しか飲まないことにしている」

「そうなんだ。どれくらいで酔ってしまうの?」

「わからない。その日の体調によって違うと思う。学生時代はグラス2杯で酔うこともあれば、5杯くらいまで大丈夫だったこともある。だから1杯だけと決めた」

「そういうことか」

「それで、相談は何なんだ?」

「この前のお見合いの話は断ったの」

「そうか」

「親は何だかんだと言っていたけど、何とか断った。それで、結婚はしなくてもいいと思っているけど、やっぱり寂しいの」

「それは、結婚はしないけど彼氏は欲しいということか?」

「結婚を拒否しているわけではなくて、しないならしないでいいかなと思っている。でも、やっぱり彼氏はほしい」

「それは、心の支えが欲しいということか?」

「そうだね。一緒に食事に行ったり、愚痴を聞いてもらったり、そういう相手が欲しいのと、私もまだ33歳の健康的な女なんだから、性的欲求もある」

「なるほどね。一緒に食事に行ったり、愚痴を聞いてもらう程度なら仲の良い男友達を作ればいいけど、体の関係となると彼氏をつくるしかないかな。男ならそういう店はいくらでもあるけど、女性の場合は簡単にはいかないからね」

「そこで相談なんだけど、前川君、私の彼氏になってよ」

「それって、相談か?」

「私じゃあ嫌?」

「篠山は美人だし、スタイルもいいし、女性としては魅力あるよ。でも、俺とはちょっと合わないかな」

「どこが?」

「その気の強い性格」

「私、気が強いの?」

「自分で自覚ないのか?」

「私は優しい性格だと思っているもの」

「本気で言っている?」

「本気だよ」

「じゃあ、自覚がないまま言っているんだ」

「確かに私は仕事では負けず嫌いだし、思ったことはズバズバ言うタイプかもしれないけど、自分で気が強いとは思っていないの。仕事は仕方ないじゃない。女一人で生きて行かなければならないかもしれないのだから、会社で存在価値を確立しなければいけないし、後輩や部下にも良い仕事をしてもらいたいと思っている。だから時にはキツク言うこともあるけど、私はその人のために言っているつもり」

なるほど、そういうことか。

「学生時代は友達から瀬里香は優しいねって言われていたし、過去に付き合った彼氏からも気が強いなんて言われたことないもん」

「じゃあ、きついこと言うのは仕事上の事だけなの?」

「自分では自覚ないけど、たぶんそうだと思う」

「プライベートでは違う篠山がいるということか」

「一度、お試しに付き合ってみてよ」

「わかった。たまに食事に行くくらいはいいよ。でも体の関係はなしな」

「私は責任取ってなんて言わないよ?」

「これは俺のケジメの問題」


それから篠山とは何度も食事に行った。休みの水曜日には昼間から映画を観に行くこともあった。

篠山は仕事の時とは異なり、プライベートでは穏やかで、気遣いのできる女性だった。

食事をするときは、俺は相変わらずビールかワインをグラス1杯だけしか飲まないが、篠山は結構飲む。

「私といるときは、2杯以上飲んでもいいよ。最初からわかっていれば暴言を吐かれても、何とも思わないと思うし」

「相手がどう思うかではなくて、そんな暴言を吐く自分が許せないんだ」

「でも、酔った時の前川君が吐く暴言って、言ってみれば本心でしょ?それまでは気遣って言わなかったことを正直に言っているだけなんじゃないの?」

「わからない。学生時代に隣にいた女性に吐いた暴言も、実際に何を言ったのか教えてもらえなかった。でも女の子はずっと泣いていたらしいから、よほどのことを言ったのだと思う。それ以来、俺は酔うと暴言を吐く男というレッテルを貼られて、コンパニは誘われなくなった」

「うーん、何を言ったのか気になるね」

「当時は何を言ったのか気になったけど、もう今更と言う感じだよ。逆に知りたくないね」


俺はお酒は飲まないが、篠山と過ごす時間は楽しかった。気が付けば2時間や3時間があっという間に過ぎている。意外と篠山とは相性が良いのかもしれないと思い始めていた。

その日の食事は篠山がとことん飲みたいからと言って、自分のマンションの近くの店を指定した。

その店のグラスビールは他の店に比べてグラスが大きい。大ジョッキとまではいかないが、他の店の1.5倍はあるのではないかと思えた。まあ、これくらいなら酔うこともないだろうと思い、俺は何も言わなかった。その日の篠山は、珍しく俺と同じグラスビールを飲み続けた。いつもなら1杯目だけは同じグラスビールにして、2杯目からは焼酎などに切り替えるのだが、同じグラスビールを何杯もお替りしている。

その日の篠山の話は面白く、俺も陽気にしゃべった。何回目かのトイレに行って帰ったとき、初めて気づいたが、何故か俺のビールが減ってないように思えた。まさかと思ったとき、篠山の声が遠くに聞こえるような気がした。


目が覚めると、そこは知らない部屋だった。俺は良い香りのするベッドに寝かされていた。

「前川君、起きた?」

篠山が顔を覗き込んできた。

「お前、俺のグラスにビールを継ぎ足しただろ?」

「前川君がトイレに行くたびに少しずつね。ごめんね。前川君が酔ったところを見たかったから」

「俺、暴言吐かなかったか?」

「あれは暴言なのかなぁ」

「何を言っていた?」

「ひょっとして、スイッチが入ったかなと思った第一声が、篠山、お前はバカか!だった」

「うそ?そんなこと言った?」

「お前は、女としての自分を大切にしろ。いくら性的欲求があるからといって、好きでもない男と寝ようなんて考えるな。お前はその程度の女か!だった」

確かに、篠山が最初に試してみるかと言ったとき、俺はそんなことを考えた。

「それからは延々と説教だった」

「説教?」

「後輩や部下に良い仕事をしてもらいたいなら、自分が言ったことを素直に抵抗なく聞き入れてもらわなければ意味ないだろ。お前がいままでやってきたことは、後輩や部下のやる気をなくさせていただけなんだって」

うん、確かに俺はずっとそう思っていた。

「ねえ、いままでの内容は、前川君の本心?いままでは言わなかっただけで、ずっとそう考えていた?」

「ああ、そうだな。ちゃんと言うべきだったかもしれないけど、うまい言い方がみつからず、言わずじまいだった」

「そうか、本心か。もっと早く言ってくれれば良かったのに」

「そうだな。悪かった」

「じゃあ、最後に言ったのも本心かな?」

「最後に俺は何を言ったんだ?」

「会うたびに体の関係を求めるのはやめろ。俺は篠山のことが好きなんだ。俺は篠山のことを大事に思っているんだ。篠山が俺のことを恋愛として好きになってくれて、そのうえで、俺と篠山との将来が具体的にイメージできたら、俺の方から誘うから。って言ってた。これも本心?」

俺は返事ができなかった。俺はそんなことまで言ってしまったのか。

「ねえ、私のこと好きって、本心?」

仕方ない。認めるしかない。

「本心だ」

「私が前川君のことを恋愛として好きになったら、将来のことを考えてくれるの?」

「まあ、そういうことだ」

「私は、とっくに前川君のこと好きだよ。初めて相談に行ったときは、もう前川君のこと、好きだったんだよ。もっと、もっと前から、入社して一緒に研修をうけて、一緒に営業をしているときに前川君のこと好きになったの。でも前川君は、1ミリも私のことなんか気にとめてなかった。だから諦めていたの。最初の相談は、本当に川本さんのことで悩んで相談にいった。久しぶりに前川君と話せて嬉しかった。でもそのあと、親からお見合いの話がきて、こんなどうでもいい相手と結婚する羽目になるのかなって思ったら、悲しくなって。だったら結婚なんかしなくていいから、一度でいいから好きな人に抱かれたいって思って、もう一度前川君の相談室へ行ったの。前川君が一緒に食事に行ってくれるようになって、とても嬉しかった。前川君はどう思っていたかしらないけど、私にとっては、好きな人とのデートだもの。こんな幸せをずっと続けたくて、体の関係ができれば、都合の良い女でもいいから、ずっと続くのかなって思って・・・」

篠山がそこまで言ったところで、俺は思わず篠山を抱きしめた。

「わかった。もう何も言わなくていい。篠山の気持ちはよくわかったから」

俺は優しく篠山にキスをした。

唇を離すと、篠山が潤んだ目で言った。

「これからは、たまに2杯以上飲んで、思ったことを言ってよ」

「これからも、お酒は1杯しか飲まない。その代わり、瀬里香には思ったことをちゃんと伝えるようにする」

「本当?」

「本当だ。酔った勢いではなく、素面でちゃんと伝えるようにする」

「じゃあ、酔っていない今、もう一度言って」

瀬里香が何を言わせようとしているのかすぐに分かった。俺は照れくさくて、なかなか口に出せない。その代わり、もう一度キスをした。このキスのあとに、ちゃんと言おう。「愛している」と。

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