強姦成敗万
実力者
第1話 強姦成敗万 参上
紅女市は、人口2500万を抱える巨大都市だ。 10年前から移民の受け入れが急増し、今では100万人 以上がこの街に住んでいる。
それと同時に犯罪も増え続け、特に強姦事件が目立 つようになり、市民の不安は高まる一方だった。
夜の住宅街。
学校が終わって帰宅中の津田湊と山崎春馬は、いつ もの道を歩いていたら、路地裏から女の子の声が聞こえてきた。
「やめて! 離して!」
湊は足を止めた。
春馬もスマホを握りしめたまま固まる。
路地の奥、制服姿の女の子が体格のいい移民の男二人に腕を掴まれて、奥へ引きずられそうになっていた。
湊の血管がぶちぶちぶちぶちと音が鳴った。
(また、こいつらのせいで!)
春馬が震える声で言った。
「湊マジでやばいよ二人ともデカいし、ナイフ持ってるかもしれない俺、今すぐ110番するから」
湊は一瞬、考える。
(ここで見過ごしたら、また明日も明後日も、 誰かが泣いてしまう。)
湊の目が鋭くなる。
「 春馬俺は行く」
「えっ!?」
湊は着ていたジャンバーを顔にかぶせて、路地裏に行く。
「待てぇい」
「ぬわ、なんだお前」
「どこよどこよと現れる悪を貫く正義の風泣く子も黙る俺の威勢その名も強姦成敗万! バッサ」
「は?」
「ハハハハおいおい今、なんて言った?強姦成敗万?このガキ、マジで言ったのお前アニメの見すぎだろ日本人のガキってほんと頭おかズィ」バッコン
(ゴッキズゴ)(骨が砕ける音)
男が後ろに吹っ飛び壁に激突する
衝撃波が路地を薙ぎ払い、男の巨体がまるで紙のよ うに後方へ吹き飛ぶ。
コンクリートの壁に激突し、壁が蜘蛛の巣状にひび 割れ、男は白目を剥いて崩れ落ちる。
「ア、アニキ、よくも」
男があわててポケットからナイフを取り出した
「テメー何してるんだぶっ殺してやる」
男がナイフを振りかぶりながら走ってくる
その瞬間、遠くからサイレンが聞こえてきた。男はサイレンを聞いてそそくさと逃げていった。
「おい逃げんな」
湊は追いかけようとする
「湊、すぐに警察がくる、来たら面倒だ俺たちも行くぞ」
「チッ仕方ねぇ、その前にほらこれジャージだ服破けてるだろ、あと警察には言うなよ」
「あっ、ありがとう」
湊達は走って逃げていった
翌日
湊は朝起きてテレビでニュースを見ていた
「昨夜、紅女市東エリアの住宅街で、帰宅中の女子 高生が移民風の男二人に襲われそうになった事件が 発生しました。被害者は無事で、犯人1人は逃走中です目撃情報によると、犯人を追い払ったのは『顔を隠した人』で、名乗った名前は『強姦成敗万』。
湊は驚く
「警察は『自警行為は危険なので絶対にやめてくだ さい』と注意を呼びかけています。
湊は気持ちよさそうだ
(やべぇ俺ニュースになってる)
画面が切り替わり、昨日の被害者の女の子がインタビューを受けていた。
「本当に怖かったですでも、強姦成敗万が来てくれて助けてくれました」
湊はニヤニヤする
すると春馬から電話が来た
「湊! お前、ニュース見たかよ!? 昨日のアレ、ガチで放送されてんじゃん! 強姦成敗万だってよ。でもよ、ヤバくね? 警察が自警行為禁止って言ってるし、顔隠してたとはいえ、目撃者とかいたらバレるかも」
「大丈夫だって、女の子だって無事だし」
「お前本気でヒーロー気取りかよ。まあ、確かにカッコよかったけどさ。あの移民を一撃で倒すなんて どっからそんな力出てくんだよ。でもよ、次はもっと慎重 にしろ。ナイフ出されたら終わりだぞ。」
「わかってるよ。けどさ、この街の強姦事件、移民のせいで増えまくってるだろ。警察だけじゃ追いつかねぇんだよ。俺がやらなきゃ、誰がやるんだ? それに、昨日の奴、一人 逃げたよな。あいつら、仲間がいそうじゃね?」
「確かにな、そうだ!パトロールすればいいんじゃないか。逃げたヤツもたぶんまた近くに現れるかもしれない」
「そうだな、よし今から行くか!」
「は?今から?まぁいいか行くか!」
強姦成敗万 実力者 @mjpj
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。強姦成敗万の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます