妖艶なる男との出会い。耽美にして背徳的な世界へようこそ

これぞ頽廃、そしてインモラル。

 主人公は「大学のとある文学サークル」に入る。新しい出会いがあり、これからの日々に思いを馳せる。

 だが、何かがおかしかった。文学サークルとしての高尚さなどなく、サークルのメンバーたちが日々行っていることは、いわゆる「乱れた生活」でしかなかった。

 そこがどういう場所なのか、やがて彼は知ることになる。その一方で、サークルメンバーの一人である安堂という男に迫られ、半ば流されるように「同性としての恋愛」に陥っていくことに。

 蠱惑的な安堂に絡めとられる主人公。その妖艶な空気がなんといっても読者の心に強く響いてきます。
 彼らの未来はどうなるか。果たして、このインモラルな日々はどこへ向かっていくのか。