第7話 照らす光は
その後、直樹は亮磨が行方不明になったことを先生から聞きました。直樹は何より不安なのがあのあとから蘭丸の姿がないからです。自分のことを本気で好きになってくれたのは家族以外で蘭丸だけでした。絡んだのは経ったの一日ですがなんだか直樹はさみしくなっていたのです。そのため、いじめっ子がいなくなった学校にもまだ行けていませんでした。
また、暗い部屋でゲームをしていました。するとトントンとドアをノックする音がしました。扉を開けるとそこには蘭丸の姿がありました。
「久しぶりだね。」
蘭丸は笑顔でそう言いました。直樹は何かがこみあげてきてその場で泣きじゃくりました。
「うわあああああ、どこにいっていたんだよー!!!」
そう叫んでいました。蘭丸は優しく直樹の頭をなでながら言いました。
「寂しい思いさせてごめんね。あのあとお仕置きくらって屋敷掃除をしていたんだ。」
直樹は泣いていました。こんなに泣いたのは久々でした。いじめられてもなにも感じずこんなにも泣かなかったのに蘭丸に会えないだけでこれだけ泣けたのは初めてだったようです。直樹は心から蘭丸のことを信頼しているようですね。
しばらくして直樹は落ち着きました。その様子をみた蘭丸が言いました。
「直樹、俺は君のことが好きだよ。友達以上の気持ちでね。」
直樹は困惑しましたが、答えました。
「友達からでもいい?」
「もちろん!」
直樹はこの日初めて友達ができました。一人孤独で暗闇の中に一筋の光が差し込んできたような気持ちに直樹はなりました。蘭丸は直樹の心を照らしたのです。
その様子を外からこっそり仲間たちは見て喜びの舞を舞っていました。
この話はフィクションです。
照らす光 幻のP @maboroshi-P
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
参加中のコンテスト・自主企画
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます