ありがとうの言葉という魔法が世界を救う
パ・ラー・アブラハティ
一人で頑張ることなんて偉くない
世界が嫌い。
夜も嫌い。
朝日も嫌い。
私は私が嫌い。
誰かが泣いている世界の中で、そのひとりは私で、泣きたくない夜は数え切れない、泣いた夜も数え切れない。
苦しくてどうしようもない感情が、痛くてどうしようもない感情が、私の全てを蝕む。
やる気も、生きる意味も、貴方を好きでいる意味も、何もかもが意味ないように思えて。でも、意味はあって。
私が私であるための意味はないんじゃないかなって、思うことだけが増えた。
言葉のナイフが人を当たり前に傷付ける世界が嫌いで、私は言葉が嫌いだ。
言わなくていいことを嬉々としていう人が嫌いだ。偉そうな顔をした人が嫌いだ。生きる意味を押付けてくる人が嫌いだ。
でも、ありがとうと言ってくれる人は好きだ。
あぁ、そうだ。誰もがありがとうと言えば、世界は平和になるはずなのに。
やるせない気持ちも、どうしようも言えない感情も、泣けない理由も、泣きたい理由も、全部捨てれるはずなのに。
ありがとうの言葉という魔法が世界を救う パ・ラー・アブラハティ @ra-yu482
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