彼女が欲しい男(29)

Unknown

【本編】約3900文字

 彼女がいないのが俺の唯一の悩みだ。


 マジで他に悩みは無い。


 彼女ってどうやったらできるんだ。


 寂しいンゴ。


 俺は彼女と猫カフェに行ったり旅行に行きたいぜ。


 もう29歳になっちまった。


 そういえば俺は「好きな人とカラオケに行く」という夢は最近叶えた。


 生きてると何があるか分かりません。生きてる限り夢は叶う。


 ◆


 という文章がスマホのメモに残っていた。


 もう俺が彼女作るのは無理だろ……。と思いつつ、完全には諦めてない。


 でも俺は自らの限界を悟りつつある。ネット経由で女友達は簡単に作れても、彼女を作るのは難しいぞ。俺かっこよくないし金もないし。


 直近の俺の夢は、彼女を作って一緒に猫カフェに行くことかな。


 俺は猫が大好きな女性と付き合いたい。俺自身、動物が好きなので動物が好きな人がパートナーだと嬉しい。


 あと、性格的にも、どちらかと言えば猫みたいな性格の女性がタイプだ。一人でいるのが好きな人と付き合いたい。


 のんびり一人暮らしをしていたら、そのうちパートナーができるだろうと楽観視していたが、全然そんなことはなかった。


 孤独なまま一人暮らしが4年目に突入した。


 あ、俺は喫煙者である。だが酒は辞めている。酒を飲んでいるうちは、彼女なんてできないだろう。酒に溺れた時の俺は、もはや俺ではなくなってしまうからだ。だからパートナーが欲しいなら、断酒の継続はマストだな。常にシラフである事。それが彼女を作る第一歩であることは自明だ。


 さっきコンビニに行ってきた。テリアというアイコス用のタバコを買いに行った。夜の9時の事だった。夜道を歩いている時、「PK shampoo」というバンドの「夜間通用口」という曲を聴いていると、まるで自分が夜を所有した主人公であるような感覚になれる。良い曲だ。おすすめ。すでに何度もオススメしてきたけど。


 彼女が欲しいというのは些細な願いかもしれないが、俺にとっては大事な事だ。


 生活の中で孤独を感じる瞬間を減らしていきたい。


 俺は過剰な飲酒により、ブヨブヨのだらしない体になってしまった。切実に痩せたい。ちなみに昔は痩せすぎて周囲から心配されるほど痩せていた……。BMIを標準くらいにしたい。


 あと俺は働いてはいるが時給が圧倒的に安い。


 あと、俺は21世紀の精神異常者だ。障害者手帳と年金を貰っている。(キング・クリムゾン)


 俺の情報を出せば出すほど彼女作りから遠ざかる気がする。


 俺は、自分のマイナス面なら幾らでも語れる。だがプラス面を語ることは難しい。


 どうでもいいかもしれんが最近クラウス・ノミという昔の歌手にハマった。エイズによって39歳の若さで亡くなった人。曲は平沢進みたいな世界観だ。クラウス・ノミは歌声が綺麗だ。


 俺は基本ロックばかり聴くが、割と多ジャンルの音楽を聴く。


 音楽は心の栄養源だ……。


 俺の人生観や人格形成は音楽によって成された面が多い。


 特に影響を受けたのはsyrup16gというバンド。こないだ好きな人と一緒にカラオケに行った際、俺はsyrup16gの曲ばかり歌った。その人もsyrupファンだったしな。


 syrup16gの曲は暗いだけではない。そこに心地の良い切なさや希望の光が薄く差し込んでいる楽曲ばかりだ。何より、前向きである。彼らは人生の絶望を生々しく歌う事で光を探して生きているからだ。まさに己の人生を投影することに成功した真のアーティストと言える。


 テリアのメンソールが美味しい。


 微糖のコーヒーも美味しい。


 人生なんてそんなもんでいい。


 過度に期待すると疲れる。


 逆に「どうせ上手くいかない」と思っていると案外うまくいったりする。


 俺の部屋は真っ暗で、光源はノートパソコンの光だけだ。俺の精神状態もそんな感じだ。全体的に暗いが、局所的に明るい。


 俺は「気分変調症」という気分障害を持っている。


 何万回書いたか忘れたが、ASDという発達障害もある。


 ついでにアルコール依存症と診断されたのは22歳の時。


 ネガティブキャンペーンしかできない。


 そういえば今日は髪を切った。


 だからなんだ。


 俺はそろそろ孤独に飽きてきた。


 今、俺は特に好きな人はいない。思い入れのある異性は居るが、思い入れが強いからといって付き合えるわけじゃない。今はもう、「その人が生きてるだけで嬉しいな」という段階に入っている。孤独な夜、あなたを想わない時は無い。「Rie fu」という歌手の『ツキアカリ』みたいな心境。


 ちなみに、ツキアカリめっちゃオススメの曲です。切なくて最高だ。


 ちなみに俺は全ての読者を平等に扱っているつもりだ。


 俺を好きになるも嫌いになるも個人の自由だ。


 だが、俺の代わりとなる人物はこの世に一人も存在しないとは言っておく。


 俺の文を書けるのは俺だけだ。俺は令和の大文豪を勝手に名乗っている。俺は稀代の天才であると同時に、稀代のゴミである。俺の文章に中間地点は無い。天才かゴミかどっちかだ。それは受け取り手の判断だ


 不思議な縁で俺とあなたは出会い、繋がっている。


 あなたがメンヘラだろうがメンタル疾患だろうが何だろうが俺は全ての人種を肯定し、受け入れて、愛する。国籍も性別もここでは意味を成さない。文字は常に一定の形状を保つ。腐る事もなければ、錆びる事もない。


 ここは宇宙の端っこだ。光速を超える速さで膨張し続けろ。止まるんじゃねえぞ……。


 家族以上の絆で俺は読者と繋がりたい。


 俺はまだ生きていると言い続けたい。


 俺の読者の中には、自分の意志で死んでいったやつもいる。そいつは俺に「お前は文豪なんだから生きろ」と言った。俺には生きる使命がある。


 生きる上で「価値」はどうでもいいが、「使命」は全うすべきだと思う。「使命」は俺にとって絶大なる効力を発揮した。


 俺は今日も生きている。


 お前も今日も生きたな。


 それでいい。


「俺・私には生きている価値が無い」と思っている人がいるかもしれない。


 だが、あなたは「Unknownの読者である」という時点で、俺にとっては価値がある。


 あなたが死んだら俺は貴重な読者を一人失う。


 俺はまだ生きている。


 君はまだ生きている。


 痛いのはもう嫌だ、と言いつつも。


 生きることに深い意味はない。かといって死ぬことにも深い意味はない。この世の全ては循環して移りゆくものだからだ。


 29年も生きた。出逢いも別れも何度も経験している。


 愛し合う難しさを感じる。


 世界史を勉強すると陰鬱な気分になる。繰り返される戦争に嫌気がさすのだ。現状でもロシア・ウクライナ・イスラエル・パレスチナなど、俺はもううんざりしている。ウクライナ人の少女は自傷行為として自分の頭の髪の多くを引き抜き、空襲警報のアプリが鳴っても微動だにしない。


 ナチス・ドイツの話題は特に飽きた。数日前にヒトラーの演説をYouTubeで見た。演説に関してヒトラーは天才だと思った。


 もし俺が当時のポーランドやナチス・ドイツに住んでいたとしたら。俺は精神疾患を持っているから、軍隊ではなくアウシュビッツに送られ、多くのユダヤ人と共に劣悪な環境で死ぬまで強制労働させられるか、ガス室で即座にぶっ殺される運命にあるだろう。精神疾患の持ち主はヒトラー基準では差別対象で、生きる価値を持たない人間だ。


 ヒトラーはアーリア人こそ文化的・思想的に最も優れた人種であると考え、その他はゴミ扱いしていた。ヒトラーの思想の根幹には優性思想がある。


 第二次世界大戦が終わって、まだ80年しか経っていない。


 彼女が欲しいという話から随分と脱線してしまった。


 そういえば最近、香港に住んでいる女性からXにDMが来た。


 台湾人、香港人、シンガポール人、中国人、韓国人からDMが来たことがある。


 アジアの人は日本語を話す人が多い。


 俺は世界史は好きだから、その国の歴史について詳しく調べる傾向にある。


 歴史的背景を把握した上で外国人と関わるようにしている。


 大日本帝国はめちゃくちゃだ。帝国主義は良くない。


 俺は彼女が欲しいという話がしたいのに、歴史の話をしている。


 ちなみに俺はワールドワイドな人間なので、必ずしも彼女が日本人である必要は無い。地球全体が俺の庭だ。陸、海、空に精神的な境界線はありません。


 基本的に俺は暇だ。


 忙しかったら文は書いてない。


 暇だから彼女欲しいンゴねえ。


 俺は「頭がおかしい」と言われることがある。頭おかしいのは生まれつきだ。気が狂った経験も多々ある。


「Unknownさんは教祖の才能がある」と言われたことが過去にあった。とある女性から言われた。


 教祖の才能はあまり要らないので、彼女作る才能を俺にくれ。


 彼女作って猫カフェ行くのが今の俺の願いだ。


 汚い居酒屋には絶対いかない。断酒してるからだ。


 そして俺は戦争やテロには断固として反対の姿勢を取る。


 第二次世界大戦後、アメリカとソ連による冷戦の時代が幕を開けた。核兵器が第三次世界大戦の抑止力になっているのは事実だが、細かい戦争は今も絶えない。


 天使のような彼女は俺には必要ない。血と肉と骨のある人間が良い。


 PK shampooの「天使になるかもしれない」という曲、おすすめである。


 最近PK shampooばっか聴いてるんだよなあ。良いバンドだ。


 あと、山田亮一とアフターソウルのファーストアルバムが楽しみ。


 だいたい似通ったバンドが俺は好きだ。


 ほんとはthe cabsのライブにも行きたかったけど、チケット取れなかった。


 長くなってきたからそろそろ終わり。今後とも変わらぬご愛顧をいただきますよう、宜しくお願い申し上げます。


 ロシアがキューバ人の傭兵を新たに動員するらしい。いつまでやるんだこの無意味な戦争。


 俺は開戦当初からゼレンスキーとプーチンの殴り合いで勝敗を決めればいいのにと思っていた。











 尾張

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