勇者パーティー
シロニ
勇者パーティー
とある平原の林、ここに神のご神託により悪しき魔王討伐を目指す2人の勇者と1人の聖女がいた。
聖「...お待ちなさい戦士、魔術師。この先に魔なる存在が潜んでいると神からのご啓示があります」
聖女は神の声を信託として聞くことが出来るという能力を持っていた、そして戦士と魔術師の2人は聖女が故郷から旅立つ際に彼女の護衛として付いてきた者たちだ。
戦「本当か聖女様!?それならよぉ!この俺様が邪魔な奴は全員ぶっ飛ばしてやっから任せろや!」
聖「いえ、主はこう仰っております。その魔物は害なき弱きスライム、無益な殺生に手を染めるなどということはあってはなりません、ここは見逃して通り過ぎなさいと主は申しております」
戦「ヒャッハァー!!分かったぜ!!雑魚スライムどもを蹂躙してやれば良いんだなぁ!?全員皆殺しだぜぇ〜!!」
聖「いえ主は見逃してあげなさいと...」
戦「殺戮殺戮ぅぅぅー!!」
聖「聞いて!?聞きなさいよあんたぁ!私が見逃せ言ってんだから黙って言うことを聞けぇ!」
魔「そうだぞ戦士よ、ここは彼女の言うとおりだ」
聖「魔術師っ...!貴方は聞いてくれますかっ!」
魔「殺るならきちんと俺の新しく開発した魔術をかけさせてからにしてくれ」
聖「私の話本当に聞いてましたかぁぁー!?」
戦士と魔術師の2人の頭に聖女からの聖なるげんこつが炸裂した。
聖「あんたらちゃんと私の私聞きなさいよぉ!?神が見逃せ言ってんだから黙って言うこと聞けないのかな!?」
戦「いや...だってもったいないし...」
聖「何が!?」
戦「命が...」
聖「それ普通は虐殺を止める側が言うもんなんだよ!!なんで勇者であるあんたがジェノサイド楽しもうとしてるの!?」
戦「いやぁ、俺実は戦士は戦士でも狂戦士なものでぇ〜」
聖「いや狂戦士は役職じゃないでしょ!?なんで...?何が貴方をそこまで狂わせるの...?」
戦「実は最近に狂戦士になる為のトレーニング本を通販で買ったもので〜」
聖「なんか急に現代的な概念出てきたぁ〜!!」
魔「私は私で、最近開発したオリジナル魔術を誰かで人体実験してみたかったもので...最近は実験用に工房に攫った犯罪者のストックが足りなくなってきてたものでしてぇ...えへへっ」
聖「こっちはこっちで倫理観が中世を余裕で追い越してるよ!早すぎて追い越された光が真っ青になるレベルだよ!」
魔「でも...この魔術が完成しないと、たくさんの人の命が...」
聖「えっ?も、もしかして...?人々を救うための魔術を研究してたってこと...?」
魔「別にそんなことはないですね、ただの趣味です」
聖「なんなんだよお前ぇー!もういいからあんたらはこれから私の言うことだけ聞いてろってー!神の言葉だぞ!」
戦「聖女が神様をそんな雑に扱っていいのか?」
聖「良いにきまってんだろ!私は神だぞ!」
魔「は?いやさすがにいくら貴方が聖女様であってもそうはならないでしょう?」
戦「うわっ、急にまともになるなお前」
聖「私は神の言葉が聞こえる、そしてそれをお前らに伝えることが出来る。ならば私は実質神そのものであるということでしょ?」
戦「いやさすがにそれはないだろ!聖女様がそんなに神に対して不敬で良いのか!?」
聖「私が神だぞ?」
魔「何を言っているんだお前は!?」
そして、3人が言い争っていると逃げていったスライムたちがどうやらさらに大きいクソデカスライムを連れてきた、今にも3人を捕食しそうな勢いだ。
聖、戦、魔「は?」
聖「...2人とも、とりあえず今は話があるのだけれども」
戦、魔「聖女様のお言葉のままに」
聖「都合が良い奴らだなぁ本当にっ!!」
◇ ◇ ◇
魔王城。
魔王「ククク...来たな、勇者ども!」
聖「魔王!世界中の人々を苦しめる貴様を私たちは決して許しはしない!」
魔「そうだ...!今ここでお前を倒す!私たちの強い絆の力で!」
戦「グォォォォォ!!魔王!コロズッ!オデのエモノ!蹂躙!蹂躙蹂躙ダァァァー!!」
魔王「いや...なんか1人様子がおかしいはないか!?明らかに言動が人間どものそれではなし、かつ見た目が明らかに化け物のそれになっているぞ!」
魔「ふっ...私の開発した魔術の数々を戦士に施して生物兵器として改造したのだとも!」
聖「えぇ!戦士はいつも気軽に生き物をぶっ殺したいと切に願っていた...その願いが叶ったのよ!」
戦「(形容しがたい雄叫び)」
魔「戦士!ようやく魔王をぶっ殺せるから喜びに泣いているのか...!良かったなぁ!良かったなぁ...!」
聖「そんなに立派な姿になって...私も誇り高いわ...!」
魔王「な...な...」
一同「わいわい」
魔王「お、お前ら人間じゃねぇぇぇぇぇー!!」
勇者パーティー シロニ @shironi3
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